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冒険の旅へ
官能リレー小説 - ファンタジー系

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冒険の旅へ 3

「危ないが、ナリアのためだ。なにか策はないだろうか…」
「とりあえずは偵察をして相手の配置を確認だ」
「なにか偵察に使えそうなものは?カメラ付きドローンみたいな」
その言葉に二人はひどく奇妙な顔をする。この世界にはこういう便利な物は存在してないのだろうか?
「……ラウルってたまに変な事言うよね」
「えっ、あれ。そうかな?」
「まあ、今更だしどうでもいいんだけどね」
不意に思い出した事を、ついつい言葉にしてしまうのは注意した方がいいようだ。
明らかに変な目で見られていたからな…。
「偵察なら私が行くよ」
「妥当だな、頼んだぞソーニャ」
確かに彼女は身軽そうではある。だが、女目当ての奴等に彼女を単独で向かわせていいのだろうか…?
あまりにも迂闊に思えた。
俺は割って入る。
「大丈夫なのかよ?相手はメス目当てだぞ見つかればなにをされるか…」
「わかった、とりあえずはギリギリまで三人で動くわ。とにかく奴等が逃げ込んだ場所を特定するよ」
こうして三人で足跡を追う。
大勢の足跡はまるで道しるべのようで、追跡はやりやすかった。
しばらく歩くとすぐにそれらしい穴に行き着いた。
「ナリアを連れ去った奴等は殆ど半裸だったからな…ここに籠城しているのかもな」
パウルスさんが言う。
「洞窟にしてはなんだか人工的だな、奇妙な感じがする」
「おかしいね、見張りの姿が見えない。それらしい罠もない感じがするよ」
俺達は思いきって近寄る。
確かに入り口はなにも無かった。
大抵足元に糸が張ってあったり壁に継ぎ目や穴が開いているのだが確認できなかった。石を投げてみたが反応はない。


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