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冒険の旅へ
官能リレー小説 - ファンタジー系

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冒険の旅へ 1

それは16歳の誕生日の朝の事だった……。
女「○○、起きなさい。○○。」
俺「うぅ〜ん、あと五分〜。」
女「起きんかいワレー!!」
俺「ぎゃー!!?」
俺は見ず知らずの女に敷き布団を引っ剥がされてベッドから転げ落ちて目覚めた。
打って痛む腰を擦りながら周りを見回してみたら俺の部屋じゃない。
俺「ここどこ?つかあんた誰?」
女「もう、まだ寝ぼけてるのこの子は?ここはあなたの家のあなたの部屋、そして私はあなたの母親よ。」
そう言われればそんなような気もしてきた。
ところが俺の母親を名乗る女は次にとんでもない事を言いやがった。
母「しっかりしてちょうだいよ。あなたは今日、魔王を倒すために旅立つんだからね。」
俺「はあ!?聞いてねえよ!」
16歳の朝に旅立つとかそれ何て一昔前のファンタジーのテンプレですか!?
よく分からない内に支度を済まされると、家から追い出されてしまった。

《勇者は家を旅立った》

家を出ると外に2人の女が立っていた。
「ようやく出て来たわねラウル」
「あんたが動かなきゃ意味ないでしょうが!」
「えっと…君達は…?」
誰だこいつら?
歳は俺とあまり変わらないようだが、随分と気安く話し掛けてくる女達だな。
家を追い出されたと思ったら、いきなり知らない女に絡まれて戸惑ってしまった。
「何寝ぼけてるのよ!」
「これから冒険の仲間になる幼馴染を忘れたの?
 しっかりしてよね」
「ねぇ、ナリア…こいつが勇者で大丈夫なの?」
「さぁー?どうなんでしょう。でも選ばれてしまったからには勇者になって貰うもしかないの。その為に私達がサポートするのよソーニャ」
ナリア…ソーニャ…幼馴染…。
うっ……そういえば確かそんな者が居たような…。
白のローブに身を包んだプリースト見習いがナリア。
軽装鎧でちょっとちっこいのがレンジャーのソーニャ。
どちらも俺の幼馴染でそして肉体関係を持ったことがある記憶が蘇ってきた。
「まあとにかく、なんだ。これから三人で旅に出るからにはよろしく。」
俺はとりあえずナリアとソーニャに頭を下げるが。
「三人…じゃないのよ」
「えっ?他にも誰かいるのか?」
「もう…何してるのかしら?」
俺の疑問にナリアとソーニャが困ったようにキョロキョロした。
どうやらそいつがまだ来てないらしい。
暫くするとゴツい剣を担いだおっさんが近寄って来た。
「あっ、やっと来たみたい」
「遅いよ親父!」
「悪い悪い遅くなった」
親父?
ソーニャの父親なのか。
「せっかくのラウルの旅立ちなのに親父が遅刻してどうするのよ!」
「そう怒るな娘よ、その分ちゃんと仕度は整えて来ている」
「もう!マイペース過ぎだよ」
呆れるソーニャにおっさんは悪びれる様子もなく笑っていた。
「何はともあれ全員揃いましたね。
 それでは出発しましょう」
こうして旅の仲間が揃った俺たちは村を出発するのだった。

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