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刀王伝
官能リレー小説 - ファンタジー系

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刀王伝 6

「ふぅ〜、今さっき街に着いたばっかで腹減ってんだ。とりあえず何でも良いから飯をおくれ!」
驚くリンとジョナサンをよそに女は勝手に店に入って来て、適当なテーブルにどっかと腰を下ろした。
「「ゴクン・・・ッ!」」
二人は目の前でブルンブルン揺れるド迫力の爆乳に思わず生唾を飲み込む。
巨大すぎて若干垂れ気味だが、丸く綺麗で張りもある。
乳自体も規格外の大きさだが、乳首も乳輪も、その巨大な乳房に相応しくデカい。
自分を見て固まっている男二人に女は不思議そうに訊いた。
「・・・ん?どうした?アタイの顔に何か付いてるかい?」
「い、いやあ、顔っていうか・・・その、もうちょっと下って言うか・・・」
平然と尋ねる女に何と答えて良いか判らず困りはてるジョナサン。
一方、リンは直に訊いた。
「お前!何で乳丸出しなんだよ!?」
「バカ!率直すぎだ!」
ジョナサンは慌ててリンの口を塞ごうとするが遅かった。
しかし当の女は平然とした顔で言う。
「はあ?乳丸出しだと何か都合の悪い事でもあんのかい?アタイの故郷じゃ女はみんな乳丸出しだぜ。だいたいアタイに言わせりゃあ、他の地域の女共は何で乳を隠すんだよ?」
「「・・・」」
なるほど確かに女の言う事はもっともだ。
リンもジョナサンも妙に納得させられてしまう。
ジョナサンは言った。
「・・・よし!リン、あり合わせの食材で飯作るから手伝え」
「マスター!もう閉店じゃあ・・・!?」
「うるせえ!お客様は神様だ!大切にしねえとバチが当たるぜ!」
「・・・このスケベオヤジめ・・・」
女は笑って言う。
「ありがてえ!ところでこの店は宿屋も兼ねてるのかい?ついでだから今夜はここに泊まらせてもらうよ」
「ヘイまいど!それじゃあリン、飯は俺一人で作るからこちらのお客さんの荷物を上の空き部屋に運んで差し上げろ」
「へいへい・・・そんじゃあお荷物をお預りさせてもらいますぜ」
リンが渋々女に言うと、彼女は背中に背負った剣をテーブルの脇に立てかけて言った。
「いいよ。アタイの荷物はこれだけだからね。アンタみたいなか弱い女の子に持てる訳ないよ」
「か、か弱い女の子だぁ〜!?」
その言葉にムッとしたリンは、自身の身長を軽く超える幅広の大剣に手を伸ばす。
「ふんぬ…っ!!!」
そしてそれを持ち上げようと力を込めるが……どうした事か、剣はピクリとも動かない。
…実はリンはスピードに特化した剣士であり、パワーの方はその小柄な体躯に相応しく、あまり無かった…。
「…くっそおおぉぉぉぉっ!!?なんつー重さだよぉ!!?」
それを見た女は乳をタプンタプンふるわせて腹を抱えて笑う。
「アッハッハッハッハッ!…その剣はね、重すぎて大の男でも満足に使いこなせないのさ」
「チ…チクショウ…怪力牛女め…!」

そして…
「ゲップ……はぁ〜、食った食ったぁ…ごちそうさん!美味かったぜ」
女は膨れた腹を撫でながら満足げに椅子にふんぞり返っていた。
「あ…ありがとうございます…」
ジョナサンはたじたじ…。
なぜなら彼女の前のテーブルには空き皿の山…なんと彼女、追加注文に次ぐ追加注文で、十人前もの飯をペロリと平らげてしまったのであった。
「それじゃあ、今夜アタイが泊まる部屋に案内してもらおうか」
「その前にお勘定を…ウチは宿代と飯代は別払いになっておりますので…」
ところが、女は信じられない事を言い出した。
「?……オカンジョーって何だい?」
「…はあ!?何とぼけた事言ってんですお客さん!?お勘定っつったら金でしょう!金!!」
「カ…ネ…?何だいそれ?」
キョトンとした顔で首を傾げる女。
「ハハハ…笑えねえ冗談だ…金は金であって金以外の何物でもねえよ!!」
「…いや、冗談なんかじゃねえんだが…え?そのカネって物が今必要なのかい?」
「そうだよ!!!飯食ったら金払う!!物買ったら金払う!!何か間違ってるか!?俺の言ってる事!」
「えぇぇ〜っ!!?何だよそのルール!?アタイの故郷では何でも物々交換だぜ!?それに腹空かせてるヤツが来たら食い物を分けてやる!寝るとこ無いヤツには一夜の宿を恵んでやる!そうやってみんな助け合うんじゃねえのかよ!?」
ジョナサンは悲鳴に近い声で叫んだ。
「ふ…ふざけんなあぁぁっ!!!お前一体どこのド田舎の出身なんだよおぉーっ!!!?」
「ヘヘ…よく聞いてくれたねぇ…アタイの名はローザ!このインゲルの街から北に行った所にあるガラリア山の山中にあるミノタウロス族の隠れ里の出身さ!」
女…ローザは全く悪びれる様子も無く、正々堂々、胸を張って名乗る。
爆乳がブルンッと揺れた。
リンは女に尋ねる。
「…ガラリア山って言えば危険種のモンスターがウジャウジャ出没するヤバい土地だって聞いた事があるぜ。そんな所に村があんのかよ?」
「ああ、あるぜ。…だがまあミノタウロスだからな、そんじょそこらのモンスターなんぞにやられるほどヤワじゃねえぜ」
「そう言うお前は人間に近えんだな」
「親父はミノタウロスだが、お袋が人間なんだ。親父が人間の村からお袋を浚って来たって話だ。まあ今じゃあ尻に敷かれてるがな…ワハハ!」
「なるほどねえ…」
ミノタウロスは人間の女を浚って嫁にしてしまう場合があるのだ。
ジョナサンが大声で怒鳴る。
「ふざけんなテメェら!!!なに呑気に世間話なんてしてやがる!!タダ食い未遂犯同士、意気投合してんじゃねえ!!」

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