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刀王伝
官能リレー小説 - ファンタジー系

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刀王伝 12

「うひょおぉ〜っ!!見ろよ!このでっけえ乳!」
「尼にしとくにゃあ勿体ねえぜ!」
ゴロツキ共は露わになった女神官の爆乳を無遠慮な手付きで鷲掴みにし、乱暴に揉みしだいた。
「あぁ…っ!!?い…いやぁっ!!…あなた方、お止めなさい!!こんな事、神がお許しになりませんよ…っ!?」
「ギャハハハハハッ!!こちとら神の許しなんざ欲しくもねえんだよ!」
「だいたいテメェが逃げた罪人を素直に差し出せばこんな目には遭わねえんだぜぇ…っ!!?」

…その時だった。

「チェストおおおぉぉぉっ!!!!」
「うぐおぉぉっ!!!?」
とつぜん叫び声と共に小さな影が飛んで来て、ゴロツキの一人が吹っ飛んだ。
リンが駆け付けざまにゴロツキの後頭部におもいっきり跳び蹴りを喰らわせたのだった。
ゴロツキ共は女神官から手を放すと、慌てて倒れた仲間を助け起こそうとする。
「お、おい!!」
「大丈夫かよ!?」
だが男は既に死んでいた。
「ひ…ひいぃぃっ!!?あ、頭をブチ割られてやがる…っ!!!」
「テ、テメェッ!!!?コノヤロウ!!何モンだぁ!!?」
リンは叫んだ。
「うるせえぇっ!!!!テメェらのような下衆(げす)共に名乗る名なんざ無え!!!さぁ!!死にてえヤツから掛かって来やがれえぇっ!!!!」
「「「…っ!!!!」」」
一瞬、ゴロツキ共はリンの気迫に圧された。
その瞬間、彼らは理解した…コイツと殺りあったら殺られる…。
「く、くそぉっ!ひとまず引き上げるぞ!」
「チクショウ…!」
「覚えてやがれぇ〜!」
ゴロツキ共は逃げていった。
「おいコラっ!!仲間の死体ぐらい片付けていきやがれぇー!!」
「あ、あのぉ…っ!」
後ろから声を掛けられたのでリンが振り向くと、さっきの女神官が立っていた。
「おう、あんたか。大丈夫だったか?」
「…はい!危ない所を助けていただき、どうもありがとうございました。私、この教会の神官をしております、ソフィアと申します…」
ソフィアと名乗った女神官は両手を胸の前で交差させて隠しているが、それによって乳房が押し潰されて余計エロい事になっている。
本人は気付いていないようだが、リンはあえて指摘しない事にした。
「俺はリンだ。ソフィア…か、ケガとかはしてねえよなぁ…?」
そう言いながらソフィアを頭の上から足の先まで見るリン…本来ならイヤらしい行為だが“ケガが無いかどうかの確認のため”という免罪符を使って…特に胸の辺りを(一瞬だが)ジッと見る…。
「…うん、大丈夫そうだな。無事で何よりだ(う〜ん…あのゴロツキ共も言ってたが、確かにイイ乳してやがる…)」
「…はい、もしリンさんが来てくださらなかったら今頃どうなっていたか…本当に何とお礼を申し上げたら良いか…」
「き、気にすんなってぇ〜♪」
自分好みの美女に感謝されて上機嫌のリン。
「…オイ!」
その頭をローザが後ろから肘で小突く。
「…痛えなぁ…何すんだよぉ〜?」
「さっき『余計な事に首を突っ込むな』って言ったのは誰だよ?なにが『俺達は正義の味方じゃない』だぁ?」
「…いや、それはよぉ……しょうがねえだろ!?成り行きってヤツだ、成り行き!」
「あの…リンさん、こちらの方は…?」
ローザを見てソフィアが尋ねる。
「ああ、こいつは俺のツレで…」
「ローザだ!よろしく!」
「…ローザさん…つかぬ事をお訊きいたしますが、そのマントの下…何も着ておられないのでは…?」
「…あ?そうだよ?」
ローザは平然とマントをはだけて見せた。
「な、なんて事…っ!!!?」
次の瞬間ソフィアは顔を真っ赤にしてまくし立て始めた。
「そ、それ…!それ!そんな…!じょ、女性が乳房をさらけ出して天下の往来を闊歩するとは何事ですか!?しかも、そのように大きくて目立つ乳房を…!ふしだらです!非常にふしだらです!!あなたは恥を知るべきです!」
「はぁ?良いだろ別に!誰に迷惑かけてる訳でもなし…だいたい今のあんたが言っても全く説得力が無いよ!」
「う…っ!!」
不本意とはいえ自らも乳房を丸出しである事を指摘されたソフィアは、慌てて胸元で交差させた両手にギュッと力を込める。
お陰で豊満な爆乳が更に強調されてイヤらしい事この上ない眺めだ。
(あぁ…チクショウ、勃っちまったぜ…)
扇情的な光景を目の当たりにしたリンは、場もわきまえず勃起してしまう。
一応、マントのお陰で目立たずに済んでいるが…。
「と、とりあえず教会の中へ…!」
ソフィアに促され、リンとローザは教会の中へと入った。

「…あっ!ソフィア様だわ!」
「あの男達、もう諦めて帰りましたか!?」
「キャ…ッ!!?ソフィア様!お洋服が…!」
「あ、あいつらに何かされたんですか!?」
中に入ると意外な事に5、6人の若い娘達が居た。
誰も皆、怯えた表情だ。
ソフィアは娘達に向かって言う。
「皆さん、私は大丈夫です!危ない所でしたが、こちらの方が助けてくださいました」
そう言えば先ほどゴロツキ共が罪人がどうとか言っていたが彼女達の事だろうか…そう思ったリンはソフィアに訊いてみた。
「おい、この娘達は…?」
「…あぁ、彼女達は村の娘さん達です。グロウス伯爵のお屋敷へ上がってお仕えするよう命じられたのですが、拒否して教会へ逃げ込んで来られたのを保護したのですよ。いかに領主の家来とはいえ教会の中までは入って来られませんからね…」
「家来だって?あのゴロツキ共、領主の手下だったのかよ」
「ええ、伯爵は盗賊や傭兵などの荒っぽい人達を雇って、税の取り立てや若い女性達の徴集を行っているのです…」

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