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ガルシーダの闇
官能リレー小説 - ファンタジー系

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ガルシーダの闇 31

逆に処女喪失と膣内射精のあと、まだ余韻が消えぬうちに次の責めを与えられてナタリーはさらに快楽に溺れていく。
「ふぐっ、ん、んぐっ、ん……」
口の中に押し込まれた触手が蠢き、喉奥まで突き上げようとしてくる。体を締め上げられながら、乳房の刻印が崩れ、肌を染めるように刻印の黒線が這いずり出す。
黒線が柔肌を蠢めき走り抜けると、肌を舐められたような快感が走り抜ける。
ジェフが必死に手をのばしてナタリーの脚やメイド服のスカートにしがみつき、息を乱しながら立ち上がった。
ナタリーの体は首から爪先までを古代の象形文字のようなものが蠢いている。
ナタリーが身悶えしてスカートから露出した脚から、ジェフのふれている手に影が流れ込んでくる。
ジェフは手が熱くなり、それが手首から肩まで這い上がるのを感じた。
「うおおおぉっ!」
ジェフの胸の中で何かが炸裂したようなドクッと激しい衝撃が走り叫び声を上げると、全身の毛が逆立つようなゾワゾワとした寒気のようなものが背筋から脳天に突き抜けた。
ジェフの全身が、やがて闇と同じ色に染まる。そしてジェフの衣服がナタリーの脚元にばさっと音を立て落ちた。
ジェフは肉体を失い、闇と同化した。
闇の中は音がなく、何も見えない。ジェフは深い水中に潜っているような気がした。息苦しさや苦痛は消えていた。
(ここはどこだ、俺は死んだのか?)
ジェフがいるのは異界である。
影の魔物を召喚してナタリーを凌辱していて、ナタリーにはすでに魔の刻印があり、それをジェフは気づかなかったので逆召喚されてしまった。
異界から何を召喚するかは、その世界の解れ目がどこにつながるかによる。
ジェフが異界に召喚され、ナタリーを拘束、凌辱していた触手どもが忽然と消えてしまった。
ジェフはこの夜から、しばらく街から姿を消してしまうことになった。
ナタリーは姿は見えないが、影使いの男が生きているのを感じている。
(ああ、またいなくなってしまった。でも、必ずまた……)
ナタリーは吊り下げから開放され地面に落ちてしまい、呆然となり座り込んでいたが、ジェフの服を拾うとふらふらと歩き出した。


ジェフが失踪した。
同棲中のフレデリカは、おネェ店長に仕事から帰ったらいなくなっていて戻らないことを相談した。
「困った子ね、まったく」
フレデリカはジェフが娼婦ギルドを作ろうと画策していたことは、カーラには黙っていた。
「あんたたち、ジェフ君がどこにいるか知らない?」
店に来ている若者たちに聞いてみるが、知らないようである。
ジェフはどうしていたかというと店から出てきた若者たちが、兄貴を探さないと何かあったんじゃないか、と仲間たちに連絡しているのを、そばで聞いていた。
肉体を闇に取り込まれ、夜になるとこちら側に戻って来ているが話しかけても誰も気がつかない。
(まいったな、これは……)

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