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ガルシーダの闇
官能リレー小説 - ファンタジー系

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ガルシーダの闇 29

(来たな……)
ジェフは緊張と興奮しながら、ナタリーの近づくのを待っていた。すると、ナタリーがジェフの隠れているあたりに走ってきて周囲をランプで照らしながらきょろきょろとしている。
「ああ、待っていました。姿を見せてはくれないのですか?」
乳房に刻まれた小さな魔の刻印がジェフの影の力に反応して、ナタリーの本当の主人が来たことを知らせている。ジェフは驚いて木陰にまだ隠れている。
ナタリーがジェフのいる木陰に近づいてきて、小道から雑木林に入ってくる。
暗視の力を使わなくても、ナタリーの持っているランプの明かりが見えた。
(ナタリーは俺が隠れているのに気づいてるのか?)
ジェフはナタリーを逃がさないように小道の方向に巨大な蜘蛛の巣をイメージした。これは他の使用人が近づいてきてもからまって近づけさせないようにもしてくれる。
「あっ!」
ジェフは影触手で、ナタリーのランプを叩き落とした。ガシャっと音がしてランプが地面に落ちて灯火が消えてしまう。
さらにナタリーの手首に影触手を絡ませ、一気に高い太い木の枝のほうから右腕をを吊り上げる。
片腕を上げさせられ、爪先がかろうじてつくのがやっとの高さナタリーは吊られた。
左手首もすぐに影触手によって右手首とまとめて頭上で拘束される。
その背後からジェフが近づいていく。
両手を拘束されて吊られたメイド姿の乙女。
ナタリーは暴れたり、悲鳴を上げたりしなかった。
(これから何をされるのかしら……)
ナタリーが期待と淫らな想像が吊られたことでかき立てられているとは、ジェフにはわからない。
(怯えて声が出せないのかな?)
ジェフは反対側に向かってナタリーの姿を視ると、ナタリーは太股をもぞもぞとスカートの下でさせて、目を潤ませて紅潮している。
(ナタリーはこういう趣味だったのか)
ジェフは、荒縄で縛り上げられたり、ムチで打たれたり、蝋燭の熱いロウを垂らされたりすると興奮するように調教された女がいると娼婦ドリーから聞いたことがあった。
エミリアお嬢様がナタリーを痛ぶって弄ぶのを想像して、ジェフは興奮した。
「どんなことをされたいんだ?」
ジェフはナタリーの耳許で囁いて、ふっと細い首すじに息を吹きかけた。
「あぁ、御主人様のお好きなように。ナタリーの体をなぶって下さい……」
それを聞いてジェフはナタリーのメイド服の上から少し乱暴に胸のふくらみを揉みまわす。
ナタリーは見えないが興奮した息づかいや気配を感じて、両脚でジェフを抱くように内股を擦りつけた。

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