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ガルシーダの闇
官能リレー小説 - ファンタジー系

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ガルシーダの闇 22

ジェフはこの数日、少し憂鬱である。
フレデリカを騙して連続中出しをしたあと、勃起力は強くなり射精量は増えた。
影も手形だけでなく、蛇のような影の触手を作り出して、その使い方をおぼえて、微妙な力加減もできるようになった。
娼婦ドリーを弄んでいるうちに使い方をおぼえた。だが、影を使えばドリーはこれでもかというぐらい快感に溺れて我を忘れて乱れるが、影を使ったプレイが彼女にとってメインで、ジェフに犯され中出しされるのは、そのついでのおまけのような感じなのだと、ジェフは思った。
生理が始まったので、口で血塗れの肉棒をしゃぶらせて掃除させたあと、ジェフは影でドリーをいかせまくり、ぐったりと恍惚となっている姿を見てため息をつくと部屋を出たのである。
しかし、ジェフは一度ドリーの膣内に中出しをしただけでは満足できないので、フレデリカがいないか探して歩いた。嫌がる女を突きまくっていかせた興奮を思い出して。
見つけたら強姦するはずだったが、じゃまだった他の客を気絶させて、なりゆきで逃げるついでに安宿にフレデリカを連れ込んでしまった。
話を聞いていて、フレデリカを強姦する気分になれず、そのうちキスをして普通にセックスする雰囲気になった。
これはフレデリカがジェフと再会して恐怖や嫌悪ではなく、ときめいてしまったからなのだが、ジェフは恋愛には鈍いところがあった。
フレデリカは酒場の裏でジェフに声をかけられたときに、顔や声が好みだと思った。騙されて、中出しされて金を奪われたのは悔しかったが、再会して安宿で話していると、金欠の不安もなくなったせいもあるが、ジェフに甘えたくなった。
キスをして抱き合っていると、この人が好きという気持ちがあふれてきた。
(よくわからない力を使うし、平気でお金も盗んだりするけど、悪い人って感じがしないのはなんでだろう……)
フレデリカはジェフに背中を向けて服を脱ぎながら考えている。
娼婦ドリーはジェフではなく影に恐怖と同時に崇拝のような感情で身を捧げているのだが、フレデリカにはジェフへの思いがあるが、影に対してはよくわからない力という認識しかなかった。
ジェフ自身も影を便利な力ぐらいにしか考えていない。
教会の地下室で子供たちの両親と異界のものである食屍鬼の乳房を食ったモノは何だったのか。
アレスが門番に、ジェフの父親バートも街の巡察などの通常任務に戻り、シスターや、亡くなった者たちの葬儀をエミルがシスターとして行い事件は解決したかのように見えた。
世界の解れ目の監視役である法術師が王都から派遣されてくるまでの間、聖騎士シーラは助手エミルと街に滞在している。
領主の館ではなく黒猫亭に移ったのは、そのほうが街に出やすいという理由からである。
聖騎士シーラは、異教の神官バラドが異界から何かを召喚したのではないかと警戒していた。
かつて、ガーゴイルを使った妖術師ならそれは可能だからである。ゴーレムとガーゴイルはどちらも一見すると動く石像ではある。だが、魔法技術的には異なるものである。
エミルは朝になると教会に出かけて、夕方になると黒猫亭に帰ってくる。シスターは子供たちに読み書きを教える以外にも、魔法で人々のケガや病の治療なども行う。シスターのマリーがいなくなったので、次のシスターが来るまで代理で仕事をこなしていた。
おネエの酒場の店長カーラ、本名ボビー・モーガンに二人は頭を下げて感謝した。
「フレデリカちゃん、うちは忙しいわよ。でも、ジェフと一緒だからがんばってね」
「はい、よろしくお願いします!」
娼婦をとりあえずやめてみたフレデリカの新しい仕事は、カーラの酒場でウェイトレスをすることになったのだが、ジェフも一緒に働くことが条件だった。
ジェフは自警団のリーダーで、いずれ衛兵になると街の若者たちは思っていた。
衛兵になるには、志願して見習いとして三年働くことで認定されるか、自警団など衛兵の補佐をする仕事を五年で衛兵の資格を獲得する。

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