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ホムンクルス
官能リレー小説 - ファンタジー系

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ホムンクルス 1

ホムンクルス。それは人が魔術を応用することによって製造されたモノだ。女性型の形を成したロボット。製造された当初は、とあるマッドサイエンティストが性嗜好の発展を目的にと造られた。それは人間の女性に酷似した体型を保ち、男がいつでも性欲の捌け口に使えるように膣・口・尻を調整しているのだ。男に求められれば、自ら股を開き肉棒を膣穴に迎え入れるよう、脳のICチップにそう命ぜられている。
しかし当初は、女性からは勿論、人権団体からも執拗な非難を受けた。女性から敬遠されるのはまだしも、なぜそういった団体が反対の声を挙げたのか。
この人工的に造られた筈のホムンクルスには、人間と同じ自我があったためである。
だが、その弾圧も長くは続かなかった。ホムンクルスの誕生のお陰か、ホムンクルスを迎えた国では強姦事件数が激減したのである。

普通の人間である女性よりもホムンクルスの方が、性的快感を感じやすい。
ホムンクルスは男性の精液を摂取することで栄養を取れる。逆を言えば、ホムンクルスには人間が通常食べる食物は身体に入らないということである。
男性の精液だけでバランスの良い栄養が取れるために、ホムンクルスは戦争時の慰安婦を兼ねて戦力にもなり得るのだ。

戦争においては、勿論戦略も大きく関わってくるがホムンクルスの数がどの程度居るのかで勝敗が決まるといっても過言ではない。

今日もまた、人間が始めた戦争に駆り出されるホムンクルスが居た。

「ねぇ。お腹、空いたんだけど。」

「うるさいな。今から作戦会議なんだよ!後でたっぷりマワしてやるから、メスは樽の水でも飲んでろ。」

「…」

ホムンクルスは、どこの国でも凄惨な扱いを受けることは多い。それはホムンクルスが男性の精液から栄養を摂取するしかないこと、男性の肉棒に逆らえないことの二点が挙げられる。
ホムンクルスは、自らの意思で男性に反逆することは困難を極めるのだ。 

「…」

空腹を訴えたこのホムンクルスの名はレミナ。
ふくよかな巨乳で、お尻はやや小さめ。腰にくびれがあり、顔も美しく整っているのだが、戦争による遠征、食事となる精液もあまり食べてないので、やや痩せてしまっている様子が窺えた。

渋々と樽の水を飲み始めるレミナだったが、途中で顔色が悪くなり吐き出してしまった。

ホムンクルスの体内は、基本的に精液だけしか受け付けないため、例え水であろうと飲み過ぎは禁物なのである。

「よっ。レミナだいしょぶ?」

うつぶせで水を吐いていると、背後から声をかけられた。 

「なんだ…サキか。」

サキ。レミナと同じホムンクルスで、数年間程の付き合いがあった。胸は小振りでお尻も小さく、ややロリ体型をしている。彼女もやつれている辺りを見ると、お互い適量の精液にはありつけてはいないらしい。
「なんだじゃないよー。今、兵士の宿舎に行ってラル君に恵んで貰ったんだ。精液分けたげるから、ほら口開ける。」

レミナはややうんざりした様子で、あんぐりと口を開けた。
サキも自らの口を開けると、レミナの口内へ向けて精液を垂らす。精液がレミナの舌に付いた一瞬、レミナがうっとりと微笑んだ。

「れろぉ…(レミナが私の唾液が混じった精液を味わってくれた!うれしいなぁ…)」

しかし、サキは恍惚とした表情を浮かべたのに対し、レミナは不満の意を示した。

「ん…んっ。えっ?もうないの…サキ、あんたもう粗方飲んでしまってたんじゃないの?一口分もなかったわよ。しかも薄いし!」

「え〜?友達からご飯(精液)分けて貰ったのにそんなこと言う〜? 繰り返すけど、出どころはあのラル君だからね。いつもそんな出ないじゃんかー!」

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