亡国の王子 63
彼女たちの前では、二人のHがさらに盛り上がっていた。
完全に蕩けた顔で、突き上げられては甘い声を上げ続けている。
「ああん、もう、リードぉ!」
「僕のエルフィーネ、もっと蕩けて!!」
「だめっ、私、もう………」
ずちゅずちゅ、ぱちゅぱちゅ!
リードは思いっきり攻め立て、エルフィーネは蕩け切った声を上げ続けている。
「あ、あ、イっちゃうっ!!」
「僕もっ!!!」
ズン!と目いっぱい突き上げ、そのままエルフィーネを抱きしめて腰を震わせる。
リードの剛根が強く締め付けられ、思い切り彼女の中に射精した。
「あはぁ……好き……リード…」
「僕もだよ、エルフィーネ」
蕩け切った顔、そしてうわ言のように愛を告げる蕩け切った声。
愛するリードの前でだけさらけ出す、エルフィーネの本当の想いだ。
リードも、どくり、どくり、と射精の快感が続く中で、確かな愛を感じて、そっと耳元で答えるのだった。
ともに想いあい、幸せな恋人同士のセックスだった。
しばらく抱き合って、名残惜し気にエルフィーネがゆっくりと身体を離す。
「綺麗にしておくね」
「ありがとう」
エルフィーネは彼の股間に膝をつくと、ちゅるちゅると、剛根にやさしく舌を這わせ、お掃除フェラに励む。
お互いに幸せな、Hとご奉仕のひと時。
それが終わると、リード達は仕事に戻った。
Hな休憩を挟みながら、王子としての職務をこなす。夜はシンシア達と愛を交わす。それがここしばらくのリードと彼女たちの日々だった。
別の日には…
たまたまこの時は、リードとシンシアの二人っきりだった。
仕事の合間に一息入れていたら、シンシアが肩を寄せてきた。
こうしているだけでも、互いに安らいだ気持ちになれる。
となると、リードとしてもシンシアを求める気持ちがさらに強くなるわけで…
そっと、シンシアを抱き寄せると、何を求めているのか察したシンシアは、軽く胸を突き出して。リードは彼女のボタンを一つずつ、丁寧に外した。
「また新しいデザインのブラジャーだね」
「だって……大きくなっちゃったから」
恥じらいながら胸元をはだけ、大きな胸を支えるブラジャーを見せているシンシア。
もともと大きかったおっぱいは、まだまだ育っているらしく、バンセル家御用達の下着職人はサイズ直しや新作の制作に忙しかった。
今日は薄紫色の、下側からしっかり支えつつも上半分がしっかり見えるセクシーだが上品なブラをしていた。
「触っていい?」
「どうぞ、リード様」
ちょっと恥ずかしそうに、でも幸せな笑顔で胸を差し出すシンシア。