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亡国の王子
官能リレー小説 - ファンタジー系

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亡国の王子 1

それは、見渡す限り並ぶ首、首、首・・・
王城の大広間であったそこには、かつてこの大広間に参集していた者たちやさらにその部下たちが首だけの姿となって並んでいた。
四囲を見渡すと、玉座には王ではなく容姿もスタイルも美しき女悪魔。
戦いの跡の残る壁際には、いろいろな異形の魔族たち。
そう、いまやアンビエント第三帝国は滅亡し、首都アールノーラポリスの主の座は玉座に座る女魔王ジュリアへと移っていた。
ジュリアが見下ろす、討たれた首たち。
その先頭には一人だけ、生きた人間が女魔族2人に押さえつけられて座らされていた。若い男だ。
高貴な生まれを思わせる眉目秀麗なその顔には、屈辱と無念と怒りがないまぜになり、彼の瞳に滾っていた。
戦いに敗れ、身にまとうミスリルの鎧は所々がへこんだり傷ついたりしている。
「皇太子リード、いや、元皇太子リードと呼ぶべきだな。我らに捕えられた今の気分はいかがかな?」
女魔王ジュリアは、リードを明らかに見下した口調で呼びかけた。
リードの周りには彼の父、母、そして弟妹たちの幼い首までが並べられていた。
女魔族2人に押さえつけられた屈辱的な姿で、彼はジュリアを睨み付ける。
「殺さば殺せ!だが私を殺してもこの怨念は消えぬ!百度生まれ変わってでも貴様らを討ち果たしてくれる!!」
「こいつっ!」
怒り叫ぶリードを、右の女魔族が槍で押さえつける。
「ふふふ、意気軒昂ね。だけれど、もはやあなたは皇太子ではない。魔族に踏みつけられる哀れな人間のひとりにすぎないわ。」
余裕綽々、ジュリアは絶対的な自信のこもった声でリードに言った。
「ジュリア陛下、彼の首は昨日の王のように民の面前で刎ねてしまいましょう!」
魔族の1人がそう意見する。だが。
「それも考えたが、彼は殺しても面白くないわね。ふふ・・・・」
欲望に満ちた瞳を、リードへと向けた。
「あなたとても綺麗な顔をしているわね。まるで女の子みたい。好みだわぁ」
「・・・?」
リードがその言葉の意味を理解するより先に、ジュリアはリードの顔を両手で掴むと、強引に唇を重ねる。
「む!?んん!!」
突然の口づけに、リードは顔を背けて逃れようとするが、ジュリアの両手の力は信じらないほどに強く、リードの顔は押さえつけられたまま微動だにしない。
「むちゅっ、むちゅっ、ちゅっ、ちゅっ……ちゅっちゅっ、ちゅぴっ……ペロペロ、はむっ、ペロペロ……くちゅっ、じゅじゅじゅ!」
舌が絡み合う卑猥な音を立てながら、ジュリアは心ゆくまで囚われの美少年の唇を味あわう。
女魔王の刃物のように鋭利な爪が少年の衿を引き裂き、露出した白く細い首筋を血のように真っ赤な舌が優しく這う。
呼吸困難になるほど唇を蹂躙され、ようやく解放されたかと思えば、今度は雨のように何度も少年の顔にキスの嵐を降らせる。
それはまるでこれは自分の所有物だと刻印を押しているかのようだった。
「は〜ぁ・・・美味しかった」
少年の顔にルージュの跡を幾重にも残して、ようやくジュリアは唇を離した。
「はぁ、はぁ、い、一体……何を……」
リードは初めてのキスで朦朧とする頭を振り払いながら、かろうじて言葉を紡いだ。
「フフフ・・・やっぱり初めてだったみたいね。可愛いわぁ。これは、挨拶がわりの軽い前戯よ。これから、あなたは私とSEXするの」
ジュリアは、妖艶な笑みを浮かべ少年の顔を見つめ返す。
「なっ!誰がお前なんかと!!」
「あらあら、ココはそんなこと言ってないみたいだけど?」
ジュリアは膝立ちになり、リードの股間をねっとりと撫でまわす。
ズボンの中で、少年の肉棒はすでに少しずつ硬くなり始め、股間を膨らませていた。
「う!?こ、これは・・・」
狼狽する少年の顔をジュリアは楽しそうに見詰めてる。
「ウフフ・・・いい事を教えてあげるわ。私の体液にはね、強力な媚薬成分が含まれているのよ。さっきのキスの時吸収された唾液が今少しずつあなたの全身に回っているの」
「なっ!何!?」
リードは愕然としながらも、じんわりと身体が熱くなっていくのを感じた。
「ウフフ・・・口から少量摂取しただけでこれなんだから、私の唾や愛液を、直接ペニスに塗りたくったらどうなるか、あなたに想像出来るかしら?」
ジュリアは、妖しい笑みを浮かべながらリードの股間を爪でなぞる。
刃物のように鋭利な深紅の爪は、少年のズボンを容易く切り裂いていき、ズタズタに引き裂かれたズボンの内側から硬く勃起したペニスがピンッと勢い良く飛び出してきた。

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