亡国の王子 51
彼女の優しさと母性を形にしたようだ、とリードはこの胸を見るたびに、いつも思っている。
愛情をこめて、柔らかく暖かく、包んでくれる。
「もう、ぴくぴくされていますね」
「シンシアが素敵だからだよ……ああ、気持ちいい……」
たっぷりと大きな胸でリードの剛根をしっかりと挟み、シンシアはゆさゆさと自分のおっぱいを両手で持って動かしている。
パイズリ奉仕をほぼ毎日行っているだけに、手慣れた動きだ。
愛する彼を気持ちよくしてあげようと、慈しむようにゆっくりと快感を高める、そんな動きだ。
サラとサリーは、パイズリ奉仕するシンシアを羨ましそうに見ていた。
彼女たちも時々リードにパイズリをしているし、リード自身彼女たちのパイズリも好きなのだが、パイズリとなるとシンシアには勝てないなという思いがよぎるのだ。
「ああ、いいよ、シンシア……」
「いつでもお出しくださいな」
愛情に満ちた優しい微笑みで、見上げてくる。
尽きる事の無い、膨大な白いマグマがぐつぐつと煮えたぎる。
女魔族達に好き勝手に絞られていた頃でさえ、無尽蔵に等しかったのだ。
それがこれだけ愛し尽くしてくれる女の子を前にしたら、もっと元気になるのは当たり前。
「出すよっ!!」
「はいっ!」
リードが声を上げ、同時に剛根の先端が膨れた。
それを逃さず、シンシアは彼の先端を口に含む。
「ううっ!!!」
びくり、びくり!と何度も何度も、剛根が脈動し、シンシアの口の中に精液を送り出す。
シンシアは愛しさに目元を緩めながら、彼の精液をこくこくと飲み下していた。
絶頂に浸るリードを見ながら、サラとサリーが話をしていた。
「リード様、本当に気持ちよさそう…それに幸せそう…」
「殿下にお仕えする身で愛してもいただいている身としては恐れ多い事ながら、シンシア様との事を見ていると羨ましくなるな」
リードが吐き出し続ける精液を飲み続ける、シンシアの頭をリードは優しく撫でていた。
それに応えるように、シンシアは射精を続ける剛根へのパイズリの手を止めない。
サラも、スカートの中で太腿をもじもじと動かしていたし、一筋の愛液が流れていた。
精液の匂いだけではなく、3人の娘が放つ淫らな匂いが、部屋に漂いだしている。
長い射精を終えたリードは、シンシアに感謝と労りの言葉を口にした。
「ああ……よかったよ、シンシア……ありがとう。いつも世話をかけるね」
「ふふ、まだお苦しいようですわね、それに、私も…」
それに答えたシンシアも、幸せそうだ。そして、立ち上がると自らのスカートの裾を引き上げる。その中には、さっきまで身に着けていた前紐式の綺麗なブラジャーと、おそろいのデザインのパンツを穿いていたが、そのパンツは女穴の部分が開いたデザインのいわゆるオープンショーツだった。
アンビエント第三帝国では、夫や婚約者のいる貴族女性が、夫や婚約者と共にいる時にこういう下着を身に着けてもふしだらとも下品ともされない。
「貴方様の為に、私を開いていますよ」という意味になるのだ。
そしてシンシアの女穴も、しっとりと濡れそぼっていた。
「殿下、私も……」
サラも騎士服のスカートをめくりあげる。
度々求められるので、彼女も最近では鎧を身に着けていないときでもパンツを穿かなくなっている。
この時、サリーは自分も抱いてほしい気持ちをぐっと抑え、一歩引いて控えていた。
今はこの場にいないエルフィーネも含め、こういう場では彼女たちの誰かは、衣類をはだけたりもせずにいる習慣になっていた。
急報や不意の来客があったら、その娘が最初に対応するというわけだ。
リードはサリーに顔を向け、頭を下げた。
彼の黙礼に、労いと申し訳なさを感じ取ったサリーも、そっと頭を下げた。
シンシアとサラも、サリーに向かって感謝の意を込めて黙って頭を下げた。
その間にもリードは先にどっちを抱くか考えていた。三段締めの名器を持つサラもいいし、立派なおっぱいと同じく抱きしめると柔らかくて気持ちいいシンシアもいい。
「今回は、サラから。机に手をついて」
「ハイ!」
普段のサラは主従の序をわきまえてか、シンシアに張り合うように求めてくることは少ない。
シンシアに対しては一歩引いて遠慮することも多いので、リードも素早く決断した。
机に両手をついてお尻を突き出したサラの背後に回り、スカートをめくりあげて、しっかりと濡れた女穴に剛根をあてがう。