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亡国の王子
官能リレー小説 - ファンタジー系

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亡国の王子 6

露になるリードの裸体を見て、サラは眼を見開き、息を飲んだ。
普段、騎士の訓練においても男女ごちゃまぜになるのは直接的な戦闘訓練の時などだ。
騎士たる者軽々に異性の前で裸になったりはしない。
リードの裸体を目にして、サラは心臓の高鳴りを抑えきれない。月光を浴びる肌はビロードのように輝き、熱の為か、ピンク掛かった全身からは薄い湯気が上がっていた。
頬を真っ赤に染め、ぎこちない動きでリードを脱がせてゆく。
「綺麗…」
サラは口にせずにはいられなかった。
恥じるように膝を抱き、小さく身体を丸めながら、懸命に陰部を隠すリードの裸体を、崇高な気持で眺めた。
初めて見る、男性の裸体。
サラは恥ずかしさを必死にこらえながら、言葉をなんとか紡ぎ出す。
「殿下、お苦しいのは・・・お、お、お股ですか?」
威厳ある巨根、そう言う表現がふさわしいまでに力強く勃起したものを必死に隠そうとするリードの姿は、サラの眼には股間の苦しみを必死にこらえているように見えた。
「う、うう・・・」
リードも、内心すでに限界だった。
サラの女の子特有の甘い香り。
均整のとれた美しい肢体を持つ、ちょうど美少女と美女の境目くらいの娘を目の前にして、焼けちぎれんとする理性を無理やり動員して、彼は耐えていたが・・・・・・。
「サラ、とにかく・・・離れるんだ・・・さもないと僕は君を・・・」
「殿下?!殿下?!」
余りにただならぬ様子と、それにしてはおかしな発言に、サラの心配はなお募って。
「きゃっ!!」
慌ててリードをゆすった為に、隠れていた巨根が月明かりの下に露わとなって。
サラは恥ずかしさで完全に混乱してしまった。
「えっ?あっ?えっ?」
幼い頃に風呂で父の股間を見たとき以来、初めて目にする男根。
サラは顔を両手で覆うが、指の隙間から巨根をちらちらと見ている。
「サラ・・・離れててくれ・・・とにかく・・・」
リードは何とかそれだけを言った。
だが混乱したサラは固まってしまい、動くに動けない。
ますます胸の鼓動が激しくなった彼女は、顔を真っ赤に染めている。
その間に、リードは再び外套で股間を隠したが、サラの頭にはリードの巨根が深く深く焼きついた。

同時にリードも限界だった。サラを押し倒したくなる衝動との、絶望的な戦いを心の中で続けていた。
僅かに残された平常心を駆り立て、聖言を必死で唱えた。
神に縋るしか残された路は無かった。
(至高至善なる神よ…この卑しい煩悩から私を救いください!)
しかしリードの身体に浸透された魔力の効いた媚薬成分の力は、それに反復するかのように体内を駆け巡り、リードの肉幹に集中していく・・
「う・・」
それはもうリードの身体の一部でありながら、自分の意志ではコントロールの効かない、別生物のようにだった。
聳え勃つそれは、左方にゆっくりと倒れると、次ぎには勢いをつけ右方に翻った。
「くぁあ!!」
その振子のような力に動かされ、リードの躯も身を返すことを余儀なくされる・・
・・・リードは自分の意志に反して、サラの眼前にその総べてを曝け出された。
ぅえ…?!
自分の陰部を目にしたリードが、そんな声を発したのも無理もなかった。
今まで美しいと讃美されもしたそれは、我慢し過ぎたせいでなのか赤黒く鬱血し、茎部は脈動をくっきりと浮き出させ、その上に膨れ上がる亀頭は厭らしいほどにカリ高を讃えていた。
それは白色のピンク掛かったリードのしなやかな身体には不釣り合いなまでに、グロテスクなフォルムを現わしていた。
自分のものであるが故、見慣れていた筈のリードとて、こんな自分の勃起状態を今まで一度として目にした事はないのだ。
「うっ…!」
驚愕の表情のリードの眉間に皺が寄った。
肉茎の先が、何かに引っ張られるような動きをみせ、それによってリードの腰は宙に浮いた。
…や、やめろ!…
リードは臀部筋を引き締め、誰に言うでもなしにそれを握り絞める。
手の中の恐ろしいまでに豹変した肉茎の先は、明らかにサラの身体に向かっていた…

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