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亡国の王子
官能リレー小説 - ファンタジー系

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亡国の王子 3

「くぁっ!・・・」
痛いまでのペニスへの締め付けは、それだけで射精へと導かれてしまいそうだった。
素肌総てを晒され、貞操を奪われた今、射精という醜態を大勢の魔族たちの前に晒すことだけは、避けなければならない・・それが貴人としての最後の砦と思えた。
リードは顎を上げ、込上げてくる塊を必死で堪えた。。
それを待っていたかのように、ジュリアの手が顎先を掴み、乳房へと引き寄せる。
「うっ。やめろ!やめてくれ・・・」
抵抗の声を上げるものの、身体の力は抜け、次第にその意識は乳房に奪われていく。
「さあ、素直におなり・・我慢などせずとも、自分の欲望のままに動いてみるがよい・・」
顎を掴む手に力が込められ、リードの口は自ずと開いた。
ジュリアの乳首先端に赤い乳液玉がルビーのように輝いていた。
それに吸い寄せられるように、リードは舌を伸ばしていた。
ジュリアは片頬を高く上げ、その豊富な胸を突きだした。
理想的な乳房を前にして、リードが、それに舌を這わすのはもう分かりきっていた。
「ふふふ…さあ、」
ジュリアにとって、精力旺盛なこの時期の青年を落すことなど、赤子の手首を捻るようなものなのだ。
脳裏には、魔族たちの前にも関わず貴人の誇りを捨て去り、性欲に溺れていくリードの痴態が浮かんでいた。
ぎりり・・・
「ん?」
妙な音に、ジュリアはそちらへ顔を向ける。
リードは舌の端を噛んでその痛みで強引に正気を保っていたのだ。
「ふふっ・・舌を噛むとは愚かな・・」
ジュリアは口脇から流れる一筋の血液を舌で拭う。

魔族たちは目を爛々と輝かせ、2人の行為を見ていた。
中でも、リードのピンク色に火照った身体は目映ゆいばかりで、
その滑らな背中や、成長過程な小ぶりな臀部の双丘は、頬擦りしたくなる程に魅惑的に写っていた。
しかしながら、魔族達が欲っしているのは、その身体ではなかった。
彼らが待っているのは、リードから放出される精液なのだ。

魔族にとって無垢な身体より放出される精液は、正に魔力を高めるエナジーであり、若返りの為の薬液なのだ。
その効果は、既にジュリアの身体に現れていることからも納得できた。
膣内でリードが染み出させているカウパー液により、ジュリアの裸体はより張りを持ち、艶やかに輝き始めていたのだ。

それを見る魔族たちは、ジュリアに放たれた後の、一滴でもの雫でも・・・
もしくは、解放された後に、リードの芯を失ったペニスからでも・・
そう誰もが期待するのは当然だった。

大勢の視線を浴びながら、ジュリアはご満悦だった。
彼等の目的は分かっていた。
昨今にしては上物である青年から、少しでものエナジーを採取しようとしていることを。

ジュリアはこの青年を手放す気など、さらさら無かった。
確かに始めは、ことさえ終われば、女魔王として魔族たちに分け与えてもいいと思ってはいたのだ。
しかしながら、膣内に彼のカウパー液が満たされ、唇から滴る血液を口にした時、ジュリアの気持ちは変わった。
この青年から発せられる体液は、今までジュリアが受入した、どの無垢な青年のものよりも、強く濃厚に思えた。
この先、この青年が始めて肉中に放出する精液を考えるだけで、ジュリアの顔は綻んだ。
この青年から発せられるエナジーは、一滴たりとも他には渡せない・・・ジュリアは女魔王の立場を忘れていた。


リードは舌の痛みなど感じてはいなかった。
精神を集中していなければ、今すぐにでも精を放ってしまいそうだったのだ。
(こんなことなら・・)とリードは思う。
リードと同年代の貴人の青年たちの大半は、既に女を知っていた。
リードとて健康な男として、それを焦がれない日などなかった。
甘い誘いが無い訳ではなかった。
帝国の夜の街には、そういう商売の女が多くいて、金銭でそれを満たすことができるのも知っていた。
それでも皇太子としての立場上、そう簡単にその行動に身を委ねることは躊躇われ、自慰のみに耽る日々を送ってきたのだ。
それが裏目にでるなどとは、リードは思ってもいなかった。
この女を知らない、無垢な身体から放出される精液を、エナジーとして活用する魔族の存在など、知る由も無かったのだ。
男でありながら全裸を晒らされ、女魔王から犯されるという、こんな恥辱を受けるくらいなら、いっそのこと舌を噛み切りたかった。
しかしながら貴人の男には、それは決して許されない行為だったのだ。

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