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亡国の王子
官能リレー小説 - ファンタジー系

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亡国の王子 11

(やれやれ・・・)
どうやら彼女にはリードたちと打ち解ける心算は無いようだ。
何を話しかけても必要最低限の答えしか返さないエルフィーネにリードは内心溜息を吐く。
(出会いが出会いだから仕方ないか・・・まあ、彼女と一緒に居るのも森を出るまでだし・・・)
リードは心の中でそう呟くと、彼女に倣って黙って森の道を歩き続ける。
(まったく、人間というのはどうしてこうお喋りなのだ?その上エッチで変態で・・・どうせこの男も王子という位だから、自分の城では大勢の女を側室や妾にして囲っているに違いない!なんとふしだらな!ぇえい!腹立たしい!!)
その様子を思い浮かべるとエルフィーネは自分でも不思議なほどの苛立ちを覚える。
(い、イヤッ!これは飽くまで一人の人間として義憤を感じているだけだぞ!)
誰も聞いていないにも関わらず、エルフィーネは自分自身に向かってそう言い訳する。
「ん?何?」
「べ、別になんてもないわ」
リードの横顔を少し見ただけで、彼女の心臓の鼓動は少しだけ早くなる。
(どういう事かしら?この男と一緒に居ると何だか変な気分になるわ・・・そうか!それほど私はこの男の事を嫌ってるのね!まったく、本当に存在自体が迷惑なヤツ!!)
そう結論づけるとエルフィーネは少しでも早くこの役目を終えようと、歩くスピードを速める。
生まれて初めて感じているこの感情が、嫌悪の情だと疑いもせず。
夜になってもエルフィーネの気持ちは落ち着かず、自分では嫌悪の情だと思っている感情にもやもやしたものを感じ続けていた。


(間もなく交代の時間・・・うっ・・・・まただ。またあの発作が・・・)
既に夜遅く、3人は交代で見張りをしながら野宿していた。
リードは再びあの発作に襲われていた。
「そろそろ交代の・・・・大丈夫ですか?」
「サラ・・・・」
発作を抑え込もうとリードが苦しむ中、サラが目を覚ました。
「サラ・・・・君が欲しい、助けてくれ。」
既に彼の股間は剛根がそそりたち、大きなテントをつくっていた。
「は、はい承知しました」
騎士たる者それがいかなるモノであれ、主君の命令に従わねばならない。
ましてサラにとってリードは今や主君というだけではなく、一人の男としても彼女を支配する者だ。
サラが横目でエルフィーネの様子を窺うと、慣れぬ野宿の連続に疲れが溜まっているのか、彼女は毛布に包まりスヤスヤと深い眠りに付いている。
(これならしばらくは起きそうもないわね・・・)
サラはそう判断すると、念のためエルフィーネを起こさぬようリードと共に宿営地から少し離れた場所に移動した。
「ハァハァ・・・サラ、ボクもう我慢できないよ」
「はい殿下・・・スグにご奉仕させていただきます」
そう言ってサラは幼い主君の前に跪くと、リードのズボンと下着を脱がす。
するとズボンの中から真っ赤に腫上がり、先端からダラダラと先走り汁を滴らせた肉棒が、ブルンッと唸りを上げるように露出した。
「あぁ、ご立派です殿下・・・」
鼻先に突き出された肉棒の威容に、サラは感嘆の溜息を吐くと、逸物を両手で押し戴き頬擦りする。
「ああ、温かい・・・」
どうやらここ数日の禁欲生活を辛く感じていたのはリードだけではないようだ。
以前は少しでも卑猥な話題が出ただけで顔を真っ赤にするほど初心でお堅い騎士だったサラだが、今ではまるで吹っ切れたようにリードの肉棒を嬉しそうに撫で摩っている。
彼女の処女を奪った愛しい主人の肉棒は、ここ数日の禁欲生活によって、以前とは比べ物にならないほど力強い姿となっており、もしもこれがリード以外の男の物であったなら、その異様な姿に恐怖や嫌悪の念を覚えたかも知れない。
だが、これがリードの物であるというだけで、サラにはそれがまるで宝石のように魅力的に思えるのだ。

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