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竜使いの少年
官能リレー小説 - ファンタジー系

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竜使いの少年 2

「まずは…」
ペシッ
一瞬何が起きたか分からなかったがようするにビンタされた。
「って何すんですか!」
「え?これで夢じゃないって分かったじゃないですか〜」
「そういえば…じゃなくて!つねるとかでも良いじゃないですか!」
「さっき竜の姿だったのは大きな魔力を扱うためで〜」
「聞いてくださいよ〜」
とりあえず説明を聞く…。まとめるとこんな感じだ。
ここは竜,人間,妖精,エルフなどが住む平和な世界だったが,一つの隕石がふってきた日からその隕石の中から怪物がでてきた。
怪物は恐ろしい姿をしているだけではなく、繁殖力も強かった。平和に慣れていたこの世界の住人は彼等の相手ではなく、瞬く間に世界は混沌し魑魅魍魎の世界になっていたのだ。
「私は竜族の長老から主の事を聞きました。かつて世界を救ったという英雄の存在を」
「それが僕って事?」
こくりとエリルは頷いた。
「そんなわけないよ〜学校ではいじめられてたし…」
「じゃあこの剣を持ってみてください。」
「うん…」
その剣を持ってみると妙にしっくりする。鞘からぬいてみると刀身に文字が書いてある。
「竜神…の…剣?」
読めないはずの文字なのに読めた…
「まずは私の村へ行きましょう。」
「そうだね。寒いし着替えたいな…」
パジャマなので少し肌寒い。とりあえず村に行くと家はボロボロだった。昼なのに人の気配がない。
「これでも被害は少ない方なんです。長老の家はこっちですよ。」
案内されたのは村の中心にある家だった。この家も他と同じくボロボロだが、造りはしっかりしていて堅固な建物だった。
「主よ、ちょっとここに居てくださいね。」
そう言うと、エリルは入り口らしいドアの前に立った。
「エリルさん…」
彼女が呪文を唱え始める。次第に髪が金色に輝く時、僕と彼女の周辺は次第に光に包まれ…目の前は真っ白になった。
「はっ!?ここは…」
気が付いたら知らない部屋だった。
僕はベッドで寝かされていたのだ。夢?いや、柔らかい布団の感触がある。窓の外はどこかの庭になっていて、太陽の光が眩しい。さっきの所とはまったく別次元だ。でも一体ここは…
「主よ、気が付かれましたか?」
エリルが僕の側でニッコリと微笑んでいる。
「君は・・・ここはどこ?」
「ここは長老の家よ。怪物達から身を守るために結界が張ってあるの。呪文を唱えないと中にはいれないけど、主はまだ馴れていなかったのね。ごめんなさい。」

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