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大淫者の宿命星
官能リレー小説 - ファンタジー系

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大淫者の宿命星 19

彼女は侵入してくるかもしれないモノを警戒しているが、俺を気持ちよく射精まで導いてぐっすり眠らせるつもりらしい。
俺の勃起をじゅぷっと口に含んで、しゃぶりまくる。腰のあたりから背筋に快感が突き抜けて、俺は彼女の口の中に白濁した精液を放った。
「んんっ、ふっ、ん……」
目を閉じた彼女が俺の精液を飲み込む。彼女に飲み込まれた精液が消化されて、彼女の血に混ざっていき、彼女の身体になっていく。
そんなことを思い浮かべていると、快感の余韻が甘いけだるさに変わっていく。
「まだおなかの中で泳いでるよぉ」
彼女は楽しそうな声でそう言うと、隣で添い寝するように寝そべっている。
「……どうしよう」

彼女がなんか、もじもじしている。
か、かわいい。
「あのね、ん、やっぱりいい」
「はっきり言いなよ。気になる」
「でもぉ……」
「……したくなっちゃった?」
彼女が恥ずかしがりながら、こくりとうなづく。俺の精液を飲んだあと、欲情をともないながら、もっと霊力を満たしたいと求めているのだ。
俺は彼女を抱きしめて、キスをした。
「ん、ふぁっ……でもぉ、結界の力が……んっ」
俺も彼女の口に出したのに、さっきみたいな恥じらう様子を見たら、突っ込んでめちゃめちゃ感じさせてあげたくなってしまった。
彼女の言葉をさえぎり、俺はキスを繰り返しながら、彼女の柔肌を弄り始めた。

これがいけなかった。
這いつくばらせて、バックから奥まで激しく突きまくり、彼女の腰のあたりをつかんだ。
「はぁ、はぁ、このまま、中に出すぞ!」
「……あ、赤ちゃんできちゃうよ……中に出したら……あぁっあっ、でてる。中にどびゅって……ひゃあぁぁあぁん!!」
彼女が絶頂した。性器が抜き出された膣内から白濁した精液が吐き出されてくる。
彼女がうつ伏せになって、ぐったりと脱力している背中を撫でて俺も満足しているとき、視線を感じて、ふと天井を見上げた。
そこには子猫ぐらいの大きさの何かが、逆さに天井を床のように歩いていた。
こちらの頭上に近づくと、ぴたりと止まって俺をじっと見ている瞳が妖しく耀く。
「なんだ、これは……うわっ、なんだ!」
ぽとっと俺の頭に落ちてきて、びびった俺が悲鳴を上げてベットから転げ落ちた。
俺とまだ悦楽の余韻に酔っている彼女の間のベットの上で、背中を丸めてこちらを威嚇している小さい獣がいる。手足の先、腹は白い毛並みで、二股に別れた長いしっぽも含めて漆黒の毛並みである。
「フシャー!!」

可愛らしい仔猫かよ。
俺がびびっていた顔から思わず笑顔になって、さわりたくなってうずうずした時だ。
ドアが激しく叩かれた。
――お客様、お客様、どうなさいましたか!
ドアごしに女性従業員らしい声が聞こえた。
やれやれ、俺、びびって騒ぎすきたかな。
俺はバスタオルを腰に巻いて、部屋のドアに近づいたとき、仔猫がダッシュして俺の背中に爪を立て飛びついてきた。
「いてっ!」
「あっ、開けちゃだめ!」
身を起こした彼女が真言らしいものを唱えた。俺はなおも、すねをかじろうとする仔猫ちゃんと格闘中。蹴飛ばすには可愛いすぎる。

――ああぁっ、すごいっ、あぁ、だめぇぇっ!
扉の向こうから悲鳴というより、色気たっぷりの甲高い声が聞こえて、俺は仔猫ちゃんにすねを引っかかれてしまった。
仔猫ちゃんに彼女が「おいで」というとあっさり彼女の腕の中に抱きかかえられた。
「もう大丈夫。これはお祖母様の式神。あら、大変、ずいぶん、ひっかかれたみたいね」
俺は気になって、扉を開けてみると、そこにはラブホテルの従業員らしい若い女子大生ぐらいの女性が、完全に恍惚の表情を浮かべて、スカートのめくれたM字開脚状態で床にへたり込んでいた。
まだ、びくっぴくっ、と痙攣している若い女性従業員を俺はどきどきして見ていた。
従業員は自分でやったのか、服の前は全開で、おっぱい丸出しだった。
「憑依されて、私たちを殺しに来たみたいね」
「うわっ、まじか」
俺はあわてて扉を閉めた。
「やれやれ、あぶなかったのぉ……」
彼女に抱かれている仔猫がしゃべった。それは昼間に会った老婆の声だった。
「まだまだ未熟なようだねぇ、でも、強引だが苦痛なく徐霊したのは悪くなかったよ」
俺は可愛らしい仔猫に老婆がなったのかと、彼女と仔猫の会話を聞いていた。



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