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大淫者の宿命星
官能リレー小説 - ファンタジー系

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大淫者の宿命星 14

「……」
俺は酔っぱらった姉に、下着姿で夜這いされて手を出したことがあるのは、彼女に黙っておくことにした。
「お義姉さんの気持ち、すごくわかる。でも、あなたは渡せない。奪ったみたいになっちゃったけど、絶対に私はあなたを失いたくない」
姉が寝てる俺の部屋に下着姿でやってきたとき、とても酔っぱらっていた。
ベットに入りこんできて、抱きついて「脱がして」と言われた。俺は姉を押し倒すとブラジャーを外して小ぶりな乳房を揉んだ。
パンティも下ろした。
淡い若草を見て胸が高鳴った。
本当の姉弟なんだぞ、やばいだろ、と思ったが歯止めがきかなかった。
両親は旅行中で留守で姉と俺の二人っきりの夜。姉はキャバクラでバイトを始めて酔って帰ることがたまにあった。
俺はまだ童貞だった。
――これがおっぱいの感触か。
興奮しながら、揉みまくった。
「しゃぶってぇ」と姉に言われるまま、むしゃぶりついて、乳首を舐めた。
姉が気持ちよさそうなあえぎ声を上げて、両脚を開くと、媚肉の花を自分から開いて見せた。「こっちもいじって……」そう言った姉の声はとても、やらしくって俺はそれだけで、勃起が痛いほどだった。





俺は部屋着のジャージの下だけを脱いで、勃起丸出しの姿になると、挿入しようとした。
姉が酔ってわけがわからなくなっているうちに、やってしまいたかった。
だが、うまくいかない。
焦っても、どうにもならない。
すると、姉の手がそっと勃起をつかみ、媚肉の花の膣穴に先端をあてがった。
ずぶっ、と俺は勃起を挿入したがそれだけで、もう出そうになった。
姉が腰を揺らすと俺は姉に抱きついて、その動きと膣穴の熱いうねりに、初めてのセックスの快感にたやすく、射精した。姉の膣内に射精している間、身体から快感と同時に力が抜けていく。
「はぁ、はぁ、はぁ」
俺は姉から逃げるように部屋から出た。近所のコンビニに行った。そして、どうなっているか心配になり、部屋に戻ると姉はいなかった。
姉は自分の部屋に戻ったらしかった。
翌朝、姉は普通に「おはよう」と言った。おぼえていないのか、なかったことにしたかったのか。俺もあの夜のことはずっと誰にも話さず秘密にしてきた。
それを彼女は姉と会ってすぐに見抜いた。
それでも、彼女は黙っている俺にキスをした。
かなわないと思った。



俺は姉とやって童貞を捨てた。
彼女はそこまでわかっていないかもしれない。
知ったらあきれて俺から離れていくだろうか。
彼女と出会う前までは、オナニーするとあの時の姉の姿や膣穴の感触や射精の快感をふいに思い浮かべることもあった。
今は俺の目の前でスーツを脱いで、ブラウスと下着姿になった彼女が、俺を興奮させる存在だ。
生理でなければ、やりたいと思ってしまった。
昼間、フェラチオで出させてもらったのに。酔っているせいなのかもしれない。
俺はキッチンの換気扇のそばで煙草を喫った。

霊媒師の彼女は、このマンションのオーナー。管理は別の不動産屋が代行している。
ちなみに愛車のフェラーリは持ち主から譲り受けた。依頼料がわりに。
建築会社が祓いを依頼してきて、報酬にマンションの部屋をひとつもらうはずが、相手の誤解でビル丸ごと一つ、もらってしまった。なので、使わないともったいないので、彼女が使っている。
働かなくても、収入はあるが、それなりに税金も払わなくてはならない。
今は不景気だから、そんな依頼主は皆無らしい。建築会社は彼女のお祓いの結果、かなりの収入になる観光ホテルなどを建築できた。
しかし、不景気で観光客が減って赤字らしいが、それは彼女の責任ではない。
フェラーリを手放した依頼主も株式投資の失敗などもあり、もう外車を購入できないぐらい貧乏らしいが、それも彼女のせいではない。
依頼主が生きている。彼女が関与しなければ祟られて今頃は、この世にいなかったはずだ。感謝されても、恨まれるいわれはない。
彼女が関与して運命が変わった人は多いが、俺もその中の一人ではある。
俺の場合は、玉の輿ってやつだがな。


彼女の仕事は正義の味方ではない。むしろ、悪人側がどうにもできなくなって、霊媒師に依頼してくることが多いのである。 
それでも、彼女は力づくで悪人であれ命を救う。報酬は彼女の実家である神社に寄贈されたものということで処理される。
お賽銭と同じ。 
逆に正義のために命がけで悪人を呪殺しようとする人たちは、彼女に阻止されるのだから、たまったものではない。



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