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ヲタクエスト
官能リレー小説 - ファンタジー系

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ヲタクエスト 7

馬は肥満体のブタオを乗せながらも一気に森を駆け抜けた。
あまりの速さにブタオは豚のような悲鳴をあげる。
(ちょっ…速すぎるうぅぅ〜っ!!怖いよおぉ〜っ!!…つかヤベッ!女の人に抱き付くのなんて初めてだから何か勃起して来たぁ!)
万事ヘタレな彼だがペニスだけは馬並みと言っても過言ではない巨根であった。
ダメダメな彼にも一つは取り柄があった訳だが、この立派なペニスを活かす時は来るのだろうか?
それは神のみぞ知る。
 
「まったく……結局お前のお陰で本隊には合流できなかったじゃないか!」
「す、すいません……」
馬にとってもブタオの重さは計算外だった。また、ブタオは結局酔いに負けてリバース。
そして、遅くなって暗くなった道を馬で進むのは危険ということで、野宿をすることになったのだ。
「幸い、団長達とも連絡が取れたから良いようなものの……これで姫様に何かあったら、ただではおかないぞ」
形の良い眉を吊り上げて怒るクリス。
(ほへ〜、やっぱりファンタジー世界なんだな、ここ)
だが、ブタオの興味は、魔力で動く伝書鳩のようなゴーレムに向いていた。

そんなブタオをジト目で睨むクリス。
鎧を汚されて、川で洗って乾かしている所なのだ。当然、薄着。機嫌も悪くなろうというもの。
それに気付いたブタオは急いでその場を去る。
「た、薪に使えそうな木を運んできます!」
「好きにしろ! 私はもう寝る! 明日の朝は本隊に追いつくために早いからな!」
クリスの声に追い出されるようにその場を離れたブタオ。
戻るのも怖いので、しばらく時間を潰すことにする。
「寝こみを襲ってやりたいけど……強いんだろうなぁ。多分、返り討ちに合うんだろうなぁ……畜生、何で神様はこんなに不公平なんだ」
ブツブツとオフィーリア達に対する不満を呟くブタオ。
「だけど、シャルロッテたんは性格も良くて可愛かったなぁ……。あんな子に『お兄ちゃん』とか言われて、朝勃ちをフェラで鎮めてもらえたら最高だろうなぁ……」
そうやって、妄想に耽って歩いていると、何やら倒れた石像が並ぶ広場に出た。
さすがにこんな所を歩くのはゴメンなので、適当に転がっていた石を転がして椅子にしようとする。
まさにその時だった。
周囲が光に包まれる。
「こ、今度は何事!?」
大地が揺れる」。
ブタオは悲鳴を上げて、地面に転がる。
「お、おたすけをぉぉぉぉ!?」
そして、揺れが静まった後も、ブタオは立てずにいた。

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