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ヲタクエスト
官能リレー小説 - ファンタジー系

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ヲタクエスト 6

「ブヒィ〜ッ!!ブヒィ〜ッ!!」
息を切らしながらも、オフィーリア達の後を必死で追いかけるブタオ。
お陰でモンスターには遭遇しなかったが、この理不尽な扱いに再び女騎士達に対する怒りがムラムラと沸いてきた。
(ちくしょうっ!!ちくしょおぉぉっ!!あいつらを見返す力が欲しいよおぉっ!!オフィーリアも!他の女騎士共も!シャルロッテ姫も!みんなこのチ○ポでズッコバッコ犯してやりたいぃっ!!)
ブタオの怒りに呼応したのか、彼の股間は猛々しく勃起していた。
だが・・・
(・・・ハッ!!ま、まただ!また僕はとんでもない事を考えて・・・だいたいオフィーリアさん達に僕なんかが腕力で勝てる訳ないじゃないか・・・)
すぐに正気に戻り、それと共にペニスも萎えてしまった。
(どうして・・・どうして僕はこんななんだろう・・・)
ブタオは自分が情けなくなり、余計に惨めな気分になりながら走り続けた。


走り続ける事約30分…
「ブフゥ〜ッ!!フゥ〜ッ!(が…頑張ったけど…も…もう限…界…)」
ブタオはバッタリと倒れた。
「む…ブタオ!大丈夫か!?」
オフィーリアは馬上から振り返って叫んだ。ただし馬の歩みを止める事無くである。
「……」
ブタオからは何の返答も無かった。もはや叫び返す体力すら残っていないのだ。
「へばってしまったようだな…」
それを聞いて先程ブタオを斬ろうとした女騎士は言った。
「フンッ…たかがこれぐらいで参るとは軟弱な奴め!隊長、私が見て参ります。ど突いてでも追い付かせますので隊長達はお先に行っていてください!」
「うむ、任せたぞクリス」
「はっ!」
クリスと呼ばれたその女騎士は馬を返し、隊列から外れてブタオの元へと向かった。
「おい!ブタオ!何をしている!?いつまでそんな所で寝ているつもりだ!?とっとと起きんか!」
クリスは馬上からブタオに向かって叱責した。だがブタオは全く反応を示さない。
「…おい、大丈夫か?」
さすがにヤバいと思ったのか、クリスは馬から降りてブタオの傍らにしゃがみこんで顔を覗き込んだ。
「…ブフゥ……ブフゥ……ぼ…僕もうダメですぅ…もうここに置いてってくださいぃ…」
ようやく聞き取れるかという蚊の鳴くような小声で言うブタオ。
「掴まれ…立てるか?」
クリスはブタオの身体を抱き起こそうとした。だが、あまりに重すぎて持ち上げる事が出来なかった。
「はぁ…仕方無い。付いていてやるから少し休め」
「…す…すいません…」

結局ブタオが自力で立ち上がれるようになるまで30分近くもかかった。
「もう大丈夫だな?」
「は…はい。あ…ありがとうございます」
「よし、では乗れ」
クリスは馬の鞍をポンと叩いて言った。
「えぇ!?い…良いんですかぁ!?」
「ああ、貴様のせいで本隊にだいぶ遅れを取ったからな…。追い付くために少し飛ばすぞ」
「ブフゥーッ!ぼ…僕、馬に乗るの初めてですぅ〜!」
興奮して鼻息を荒げるブタオにクリスは言った。
「私が前に乗る。貴様は私の身体にシッカリしがみついていろ」
「えぇ!?あ…あなたの身体にぃ…!?」
「そうだ。振り落とされんようにな」
「ブヒヒィ〜ッ!!わ…わわわわかりましたぁ!!(合法的に女の人に抱き付けるうぅ〜!!)」
ブタオは別な意味でも興奮して鼻息を荒げた。
「よし、鐙(あぶみ)に足をかけろ。尻を押してやるから一気に乗れ」
「ブォフッ!!」
クリスはブタオを馬上に押し上げてやった。
「ブフォォッ!?た…高えぇ!!馬の上、思ってたより高えぇぇ〜!!」
「おい、後ろに下がれ」
「は…はい!すいません」
クリスも鐙に足を通し、慣れた動作でヒラリと馬にまたがった。
(スゥ〜…ハァ…スゥ〜…ハァ…良い匂いがするぅ〜♪)
ちょうど後頭部で縛ってまとめてある彼女の美しい黒髪がブタオの顔にかかるのである。
「よし、私の胸の下に手を回せ。しっかり掴まっていろよ」
「は…はは…はい!(ブッホオォーッ♪♪♪お…おお…俺今女の人に抱き付いてるぅー!鎧の上からだけど…)」
「ハァッ!!」
クリスは拍車を履いた長靴で馬の腹を強く蹴った。馬は「ヒヒイィィン」といなないたかと思うと全速力で走り始めた。
「ブギイィィ〜〜ッ!!!?」
「しゃべるな!舌を噛むぞ!絶対に手を離すなよ!?落ちたら死ぬぞ!」
「ブヒヒイィィ〜〜ンッ!!!」

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