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ヲタクエスト
官能リレー小説 - ファンタジー系

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ヲタクエスト 27

昨夜の騒動もあるのでステンレス…錆びない鉄がどうとかいう話も伏せる事にした。
他にもブタオ的に色々とドヤァしたい(小中学生並の)知識はあるが、この任務を終えてエレーナの元彼とやらの錬金術師にコンタクトするまでの我慢。

そして何より今ブタオの隣にいるのが、よりによって騒動の張本人、あのグレーテルである。
要らん事を一つでも口走れば反逆者やらアカやらZAPされそうだ。

そんな人と馬車の御者台で隣同士肩を寄せている理由、先日クリスの馬がブタオの体重でバテてしまった故である。

女子として出るとこが少ないラシャと二人乗りでも同様、結局普通の乗用馬より馬力のある馬車という結論。
そして『用心棒』という肩書きから御者の助手席であった、しかも今日の当番はこのグレーテル。

ブタオの本音としては車内のシャルロットと同席で、警護にかこつけてイチャつきたかった。
かと言ってHなご褒美&お仕置の話を持ち出して配置変え要求、というのは余りにも人間が小さ過ぎる。

「(ぶひぃ〜オフィーリアも所詮はお堅い公僕だね〜融通きかねぇ空気嫁ぇ〜。)」

せめて最初に奴隷化したクリスか軍人色の薄いラシャと一緒ならブタオも気楽ではないか、という空気読み。
それぐらいは軍人である以前、大人の女性たるオフィーリアも考えた。

しかしこれは仕事、仲の善し悪しよりも必要なら誰とでも組んで任務をこなす、社会人の基準だ。
本来なら学生であるブタオを思慮の浅い豚野郎と罵る事も出来まい。

グレーテルも一応は温厚に普段通り(のキャラ作って)接してくれるのだから、ブタオもあまり気にしない事にした。

折角なので雑談がてらブタオは今度こそ言葉を選びつつ文明レベルを探っていた。
グレーテルも異世界人であるブタオを察して機密に触れない範囲、禁則事項を時折警告しながら答える。

例えば射撃戦はマスケット銃や爆弾が出回り始め、基本は弓矢かクロスボウさもなきゃ魔法。

なんだ一応ファンタジーと思いきや先程の田舎宿でもランプとマッチぐらいの文明はあった。

軍用品の扱いが薄い科学・化学(錬金術)は簡単に民用化される傾向、火縄銃を扱う猟師もいたり魚の腸や薬草を使った原始的な避妊具まである。

そして着衣類に使う程度のゴムはそれなり流通、確かにクリスの下着はスポブラとサポーターに似ていた。
じゃあラシャが履いてたアレやっぱブルマーか…エロい人の考える事は一緒、とブタオは関心した。

「(;´Д`)じゃじゃじゃあ!グレーテルたんハァハァ?」
「はぁい?何でしょうかぁブタオ様ぁ?(うわ何コイツ気持ち悪ッ)」
「(;´Д`)ぶひぃいいい今どんなパンツ履いてんのッ?」
「はわわぁ?やですぅ?ブタオ様ってば卑猥〜!(この豚野郎がッ)」

ここまで普通な話が続いて堪えきれなかったか流石はブタオ、グレーテルの外面やんわり内心腹黒な本音も彼の業界ではご褒美らしい。

アホな遣り取りに一応安堵したオフィーリアが魔時計で昼時を確認、方位確認を兼ねて小休止の号令を掛けた…。

そして早速とばかりシャルロッテは出がけに道具屋で買った玩具の様な棒磁石を(鉄製品を身に着けてない都合もあって)木に吊している。
初めての理科実験が如く瞳を輝かせたドヤァな笑顔に、ブタオの赤い忠誠心が鼻から溢れ出そうだった。

YesロリータNoタッチ!という変態紳士の原則に従いブタオはニヤニヤしていた(実は素股で先っちょ入っちゃってたけど)。

グレーテルの話(というか諜報部の調査)では、鬱蒼と茂った森の精霊力が強い環境でオークやオーガといったいかにもな妖魔の出現・召還は不可能。
屍人悪霊その他アンデッドモンスターも同様で、何か来たとしても野盗の類が関の山だそうな。

「姫様はお任せ下さい〜?(いいの…仕事だから…この子は死なないわ…私が守るから…)」

あからさまにブタオとの扱いの温度差を、心の声でアピールしたグレーテルにシャルロッテを任せても問題なさそうだ。

つまりこの昼休み間に一発ブチ込める、ブタオは誰にしようかと鼻息を荒げた。
脂肪の臭い染み着いてむせる、ボトムズ野郎を通り越した正に豚野郎だ。

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