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ヲタクエスト
官能リレー小説 - ファンタジー系

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ヲタクエスト 24

ブタオは射精の兆候を捉えるなり、名残惜しみ吸い付くオフィーリアの肉襞から、半ば力づくで剛直を引き抜く。
肉の亀裂は括約筋の収縮と共に精を溢れさせ、その飛沫が舞う。

白く泡立つ男女の粘液に年齢相応僅かな出血、そして二十代後半まで処女を保ったが故、他の騎士よりやや多い女の恥垢をこびりつかせた剛直。

ブタオはオフィーリアの乱れた赤髪を掴むなり、豚野郎の脂ぎった精液を恍惚にとろけた顔に浴びせる…。


…数刻後…

オフィーリアが『隊長のマン○スすっごぉい』などとからかわれ、羞恥に酔いながらブタオ自身を清め終え、皆はそれなりに身櫛を整えていた。
矢張りこれも魔力なのか、ブタオが余韻から覚め女騎士達に部屋を片づけさせる間、精液の大半は揮発したように消えていた。
元々ブタオの連続オナニーで紙コップ一杯分の精液、実際現場に残っていたのもそれぐらいの量。
魔力で一時的に嵩増しされているのか、媚薬化による気化なのかまでは解らない。

そうこう考えている間、寝間着に着替えたシャルロッテ(ようじょ)が今後の方針を切り出す。

「さて…今後表向きブタオ様の処遇はどうしたモノか…。」
「そうですね、異次元の勇者とやら、公言する訳にも行きますまい。」

彼女らとの初対面同様が関の山、逆に『勇者』の類と考えられただけで不必要に標的とされる。

「面構えだけで言ったら荷運び人夫とか〜、でもそれじゃブタオ様が可哀想〜。」
「こらグレーテル!気持ちは解るが口を慎め!」

グレーテルをたしなめるエレーナも容赦がない、というか初対面でブタオのパシリ属性は見抜かれていたらしい。

そういえば帝国海軍の若手エリート士官が、どっち転んでも劇場のモギリや雑用係みたいな異世界もあるな、とブタオは連想していた。

「わーのぉ…ゴホン…私の故郷も海と近がったんで、よぐ余所から来た大陸の旅人や行商人が漂流してぐる例がありました。」
「ふむ、出身地どうこうはそうした方向で幾らでも誤魔化せるな。」

上官のオフィーリアにラシャは故郷の方言を控えるも、所々濁音を交えた発音になるようだ。

「武術や馬術の心得がないにしてもブタオ様程の剛力なら、下手な使用人より道すがら雇った用心棒の方が通じるでしょう。」

ラシャに続いてクリスで、ようやく建設的な意見がまとまって来た。
生まれた社会的背景は違ってもクリスとラシャは平民出身。
更に高校生ぐらいの年代だけに、ブタオと意識が近いのだろう。

「んふふ、私達に色々とサボタージュした連中への、いい当て付けになるかもね?」

エレーナが皮肉っぽく笑う通り、貴人の国境越えで十人にも満たぬ護衛なぞおかしな話だ。
姫や第七騎士団に味方する者も居た筈、そうしたハト派との隔離工作もあっただろう。

ブタオはここの設定…いや情勢を把握する為、少し口を挟んでみようと考えオフィーリアに向き直った。

「傭兵は雇えなかったの?雇用条件次第で信用できそうな人達とか?」
「はい、心当たりは回ったのですが信用に足る部類は希な上、そもそも定住しない職種です。」
「ぶぅ…じゃあ僕の処遇みたいに流れの用心棒は?」
「そ、そうした輩と間違いがあってはその、困るでしょう?」

現にあったでしょうが!と言わんばかり元・鉄の処女は耳まで真っ赤になっていた。

「それに私たちの任務は護衛だけではありませんでしたから。」
その言葉に部屋にいる全員が押し黙る。
騎士団はシャルロッテの兄ヨーゼフによってシャルロッテの暗殺を命ぜられていた。
そもそも微妙な関係にある国との国境地帯を通ることも手薄な護衛も
邪魔な異母妹を消し、同時に隣国への宣戦の口実を得ようというヨーゼフの謀略故だ。
その危険が去ったわけではない。
「ですが。」
オフィーリア以下の騎士たちは一列になってブタオに敬礼をする。
「我らはたとえ何があろうとブタオ様と共に行く覚悟です。」

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