ヲタクエスト 21
本当にロクでもない奴らだった、最後の最後は何の償いも無しに訳も解らず、こんな異次元にブタオを残して勝手に死んでいった。
「…ビヒュ…ブヘェ…ボフゥ…。」
「ブタオ…?泣いているの…か?」
オーク如き妖魔に逃げ惑い小便を漏らしながら、人を色に狂わす不思議な力を見せ付けた少年。
狼藉の数々を働き今正にオフィーリアを凌辱せんとしていた少年が泣いている。
「来いよブタオ、過去なんか捨てて。」
オフィリーアの中で芽生えた感情、それがどこまで彼の精液による支配なのかは解らない。
そしてこれまで幾度も部下を名も知らぬ一兵卒を、叱咤激励してきた様に彼女は気合を叩き付ける!
「貴様も!私達も!後戻りなぞ出来んのだ!男を見せろ!ブタオ!」
「押忍!ごっつぁんです!」
ブタオは猛然と突進し、そのままオフィーリアを縛られた椅子ごと持ち上げる。
片手でぶちぶちを縄を引きちぎり、オフィーリアをベッドへと横たえると
女騎士を組みしだく。
「フヒっ…きれいでしゅ…」
その言葉にオフィーリアはさらに顔を赤らめる。
女騎士の鍛えられ引き締まった筋肉に、女らしさを失わない肉が乗った体はブタオにそんな感想を抱かせた。
両足を開き、その股間へと向かう。
髪の毛と同じ赤茶けた色の陰毛が薄く生えたそこは、やはり美しかった。
一刻前、ちょっといい話かなあと匂わせといて結局はイカ臭い豚野郎っぷり、いやそれでこそブタオ寧ろ清々しいさらば氷室。
来いよブタオ道徳なんか捨てて、野郎ぶっコマしてやぁる?それでこそ平常運転のブタオであった。
「ブヒュヒュヒュ…幼女は処女で当たり前、オトナ処女というのもたまらんでおじゃる。」
「ふぬぅ…犯るなら…とっとと犯らんかぁあああ!」
イジるでもナメるでも挿入するでもなくニヤニヤと秘所を見物していたブタオは、シャルロッテと騎士団に振る。
「ブヒィ〜ン?たいちょうさんwこんな事言ってますよ〜!犯せって命令形?」
シャルロッテを救うなどと宣っていた義侠の男なぞそこにはいない、待ってましたのブタオに合いの手を入れるが如く女達+幼女がオフィーリアを罵る。
「あーやっやっやぁー?隊長っさー?おぼご?わーらー(私達)よっがめがっさ年上で?わーらーの前でなんっまら偉っそーしごっといでー?とっとどまぐわえばいいべさー?」
志願兵叩き上げスピード出世で最若手、おそらくブタオと同年代のラシャが、日焼けした控え目な乳房を揺すりながらオフィーリアを指さし笑う。
日頃は東京弁に相当する言語らしいが方言丸出し、しかも外見はどう見ても南国娘だが東北か北海道か解らない喋り方だ。
田舎出故に時には粗野な振舞をすることもある彼女だが
根が純朴ゆえか、長たるオフィーリアに対して常に敬意を持っていた。
それが今やオフィーリアに卑猥な言葉を投げかけている…
「本当にそうよね。隊長ってけっこうモテたのに。」
「いい年して処女だなんてね。こんな人に従っていたなんてガッカリだわ。」
ニヤニヤと笑いながら団員たちはオフィーリアを嘲る。
それにオフィーリアはまったく反論することができなかった。
それどころか心無い言葉に恥辱を感じるほどに体を支配する甘い痺れが強くなっていく。