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ヲタクエスト
官能リレー小説 - ファンタジー系

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ヲタクエスト 16

「…ブ…ブゥ…」
ブタオは言葉が見付からない。
「…エルフの里にて行われる対策会議に国王の名代として出席するというのも方便…この辺りの森はちょうど我が国と不仲な隣国との国境地帯でな、ここで私が何者かに殺されれば宣戦布告の絶好の理由になる…」
「……」
「ふふ…解ったか、ブタオ?そういう事なのじゃ…。こんな災いの種にしかならぬ私でも、殺される事によって少しは国の役にも立てるというものじゃ…」
「…ブ…ブブ…ブオォォ〜〜〜ンッ!!!!」
次の瞬間、ブタオは堰を切ったように泣きじゃくり始めた。
「か…可哀想しゅぎるうぅぅ〜!!!こんな…こんな○学校中学年ぐらいの女の子に…そ…そんな重い運命を背負わせるなんてぇ…!!絶対に間違ってるうぅぅ!!!」
ブタオは涙と鼻水で顔をグチャグチャにしながらシャルロッテをギュッと抱き締めて言った。
「シャルロッテたん!!俺は決めた!!俺は君を連れて逃げる!!そんな訳の分からない理由なんかで君を殺させたりしない!!」
「に、逃げるじゃと…!?一体どこへ逃げようというのじゃ!?あのオフィーリア達から逃げ切れると思うか!?もし上手く追跡を振り切れても、兄上は執念深いお方じゃ…私を確実に仕留めるまで刺客を送り続けるじゃろう!お前、一生を刺客に追われながら私を守って逃げ続けるつもりか!?」
「わ…分かんない!!分かんないよぉ!!俺あんまし頭良くないし、グズだし、トロいし、デブだし、オタクだし…どうなるかなんて全然分かんない!でもシャルロッテたんは絶対俺が守るからぁ…っ!!」
「ブタオ…お前……」
シャルロッテの両目から涙が溢れ、ポロポロとこぼれ落ちた。
それは先程までの涙とは全く違う物だった。
「…わかった。ブタオ、私はお前を信じる事にする。ブタオ、私を守る騎士になってくれるか?」
「ブヒッ!姫、このブタオにお任せあれ!」

…かくして二人はここに主従の誓いを交わしたのであった。
シャルロッテにとってブタオはもう得体の知れない恐怖の対象ではなかったし、ブタオにとってもシャルロッテはもう単なる性欲の対象ではなかった。

その時である!
「こんな所に隠れていたのか!」
「やべっ!!もう見つかったぁ!?」
「ブタオ!!」
二人は震え上がって抱き合った。
いくら決意を固めたとは言え、所詮オタク高校生と幼女…本気になった女騎士達の敵ではなかった。
だが…
「ご主人様!」
「クリスたん!…シャルロッテたん、大丈夫!クリスたんは味方だから!」
二人を見つけたのはクリスだった。
「ご主人様!姫様!オフィーリア隊長や仲間達には『二人は村の近くの森に逃げ込んだ』と嘘の報告をしておきました!今みんな森の中です!さぁ、今の内に早くこの村から逃げましょう!」
「助かったぁ!行こう、シャルロッテたん!」
「うむ!」
三人は村を脱出した…。


それから数日後…ブタオ、シャルロッテ、クリスの三人は、ある田舎町の宿屋に泊まっていた。
(ブヒヒヒヒ…今日こそシャルロッテたんとエッチの続きをするぞぉ〜)
とりあえず当面の命の危機を脱したブタオは、再びシャルロッテとヤる事を考えていた。
(でもその前にシャルロッテたんの前でクリスたんとのエッチを見せ付けて、エッチがいかに素晴らしいかを教えてあげるとするか…)

…という訳でブタオはその晩、クリスとシャルロッテの部屋に夜這いを掛けた。
「ブタオ!?」
「あらぁ、ご主人様ぁ…来てくれたんですねぇ♪」
クリスはブタオの姿を見るなり、シャルロッテの前にもかかわらず服を脱ぎ始めた。

彼女がブタオによって堕とされてから数日。
ブタオは日々の性欲処理にクリスを使った。
キーモによって絶倫と化した性欲を一身に受け、すっかり調教されたクリス。
故にシャルロッテがいるにも関わらず、躊躇なく服を脱げる。
軽鎧も服も、飾り気のない下着も脱げば、出る所は出た…しかし騎士らしく引き締まった精悍な印象を与える肉体が現れる。
「ご主人様、いかがいたしましょうか。」
「ブヒ、それじゃまず脱がせてもらおうか。」
ブタオの命令にクリスは素早く応じる。
さっと近寄ると恭しい手つきでブタオを脱がせていく。
そして…
「あっ…」
シャルロッテが小さく声を上げた。
ブタオの股間のモノがあらわになったからである。
馬並のそれは既に天を衝くような勢いで勃ち上がっていた。
シャルロッテは頬をわずかに赤らめてそれを見つめていた。

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