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ヲタクエスト
官能リレー小説 - ファンタジー系

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ヲタクエスト 14

ブタオはシャルロッテの乳首に吸い付いた。
「ちゅっちゅっ…ん〜、シャルロッテた〜ん♪」
「ひいぃ〜っ!!?」
シャルロッテはゾクゾクッと体を震わせる。それが悪寒によるものなのか、はたまた快感によるものなのか、本人にも良く判らなかった。
「おかしくなるまで舐めてあげましゅよぉ〜」
語尾にハートでもつけそうなイントネーションのブタオ。
強制的に与えられる快楽によって、シャルロッテの精神は理解出来ない感覚の猛攻を受けることになる。
「ひっ、ひぎぃぃぃぃぃぃぃぃ!?」
ぺろぺろちゅぱちゅぱ
まだ愛撫から快感を得られるはずも無い幼い体に対して強制的に送り込まれる快楽は、確実にシャルロッテの精神を蝕んでいく。
「かはっ…あぁ…」
平らな胸のわずかな膨らみからピリピリとした刺激が広がる。
経験したこともない、想像した事もない刺激。
その体に僅かに震えた、が…
「ひいぃっ!!」
「ありゃりゃ!?」
シャルロッテは一瞬の隙を突いてブタオの腕の中から逃れた。
そしてそのまま部屋を飛び出してしまった。
「しまった、効果を弱め過ぎたか…。」


「…ハァッ!ハァッ!ハァッ!」
一糸纏わぬ姿で走るシャルロッテ。
近衛騎士達が…オフィーリア達がいるはずの部屋へと向かう。
恐怖から逃れる為に…。
ブタオという異常な人間への恐怖。
理解出来ない反応を示した自分の体への恐怖。
かつてあった騎士達への不信感は、現実の恐怖で吹き飛んでいた。
今はただ一刻も早く安全な所へ駆け込みたかった。
「オフィーリア!!ブタオが!!オフィーリ…ア……?」
女騎士達が眠りに就いているはず部屋、彼女たちは確かにそこにいた。
だか…

「…どうなされました…殿下…?」

女騎士達は車座になって何事かを話し合っていたようだったが、急に飛び込んで来たシャルロッテに少し意外そうではあったものの、割と落ち着き払った様子でシャルロッテの方に顔を向けた。
皆、悲痛な…だがどこか諦めたような表情で、中には涙ぐんでいる者も居た。

「ヒィ…ッ!」

シャルロッテは思わずビクッと身を引きつらせて後ずさった。
彼女達の瞳に何やら得体の知れぬ気配を感じたからだった。
いつも自分に見せていた顔とは明らかに違う。
シャルロッテは思い出した。
彼女達は自分を殺そうとしていたのだという事を…。

「…どうなされたのですか殿下?そのようなお姿で…」

「え…?」

再びオフィーリアに問われ我に返るシャルロッテ。

「ブタオがどうとか申しておられましたな…もしやあの男、殿下の寝込みでも襲いましたか?」

オフィーリアは腰を上げてシャルロッテの方へ近付いて行った。

「あぁ…い…いや…その…」

シャルロッテは全身をガクガクと震わせ始めた。
恐怖だ。
目の前の女騎士が自分を殺そうとしているのが直感で判ったのだ。

「や…止めよ…!」

シャルロッテは叫んだ。
オフィーリアは黙って剣を突き付ける。

「オ…オフィーリア!!聞こえなかったか!?け…剣を下げよぉ!!」

壁へと追い詰められたシャルロッテは腰を抜かしてその場にへたり込んだ。
ショ〜ッという間の抜けた水音と共に、ガタガタと震える小さなお尻の下に黄金色の水溜まりが広がっていく。
彼女は涙ながらに訴えた。

「オフィーリア!!た…頼む!私は…私はまだ死にたくない!死にたくないのじゃ…!」

覚悟は出来ていたつもりだった。
だが、いざ目の前に死を突き付けられると、全身全霊がそれを拒絶し始めた。
理屈など無い。
封じ込めたはずの“生きたい”という思いが急に湧き上がって来た。

「お願いです殿下…どうか今更そんな事を言って私達を苦しませないでくださいませ…」

オフィーリアの剣を持つ手も震えている。
見れば彼女も涙を流して泣いているではないか。
一体何が彼女達をそうさせているのか…。

「オフィーリアぁ…ヒック…た…助けてぇ…」

もはや王族としての威厳も何もかも捨てて年相応の子供のように泣きじゃくるシャルロッテ。

「殿下…」

オフィーリアはそっと剣を下げると鞘に収め、しゃがみ込んでシャルロッテを優しく抱き締めた。

「もう良いですよ、殿下…もう良いのです…」

「オ…オフィーリア…う…うぅ…うあぁぁぁ!あぁぁぁん!」

シャルロッテもオフィーリアに抱き付いて堤を切ったように泣き叫んだ。
オフィーリアはシャルロッテを抱き締めながら背後の部下に言った。

「エレーナ…私ごと刺してくれ」

「た…隊長!?正気ですか?」

エレーナと呼ばれた女騎士は真っ青になって尋ね返した。

「…ああ、どうせ殿下を殺めた後で自分の始末も付けようと思っていた…それが少し早まるだけの事…」

「オ…オフィーリア!?」

シャルロッテは驚愕の表情で叫んだ。

「…殿下、もとより貴女様お一人で逝かせるつもりはございませんでした…さあ、共に参りましょう…」

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