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異世界物語
官能リレー小説 - ファンタジー系

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異世界物語 12

「ひとまず褒めてやる。この間は職人の手柄でもあるのに、そちがあまりに得意げなのもよい気がしなかった。それ故、余計に叱ったのじゃ」
「御屋形様、意地が悪うございます」
「ははは、戯れじゃ。だが、戦場で不便だ調子が悪いでは許されぬぞ。味方の命がかかっておる、良いな」
なんとか認められるレベルのものが用意できたので、後は互換性や製造時の省力化の研究を命じておけばいい。
少し前までの肉体労働に比べると真逆で短時間の間に多くのことを成し遂げさせる苦労を知ったが、銃の普及でお払い箱になりやすい騎兵にも拳銃や散弾銃を持たせたことで、兵科同士の軋轢を防ぐことに成功する。まだ少数で命中や砲撃に至るまでのノウハウも普及していない砲兵も、改良とマニュアル化に成功すれば、活躍の場も増えて得体の知れない連中と言った認識も変わるだろう。
しかしながら、それらにも日時はかかる。
いろいろな武器を開発している間も、俺がやっていた事はそれだけではなかった。
まず、鉱山に徴用された男達をある程度帰し、それまでに死んだ人達の遺族の事もある。
領民の反感もあって宥めるのにも苦労した。
反抗される所まで行く前にあれこれ諫められるように俺がなっていなかったら、俺も領主を倒す側に回っただろうね。
兵士にする人や従来から軍務に就いていた人についても戦死した場合の事を考えて戦死者や、軍務や鉱山で事故死した人については一年分の報酬に相当する見舞金を支給する事にさせた。
実際幼い一人娘を抱えて後に引けなかったにしても、ナオトラは焦りすぎた面があるんだよな。
無理な徴用が原因で働き手を亡くした家の畑は荒れ、兵糧の確保にも不安が出ていたし。
畑を直す費用の兼ね合いもあるから、とりあえずは見舞金支給の代わりに遺族については一年分の租税免除で支払う事になった。
男達を家族のもとに帰して、鉱山も含めて普通に働けるようにする間の事を思い出していた。

…………………………
…………………………

準備や巡察の名目であちこちを回って、元の村にも戻って…村の女性達、アルマさんやクリスティーナさん、エリス達数名とセックスした。
もちろん同居しているマリエルとは毎夜のごとく。
まずはミッツィさん。
村唯一の酒場の娘で、活発で気は強いけどHな事には恥ずかしがりな16歳。
「あなたが異世界から来たってハルトさん?いらっしゃい!おかげでお父さんも戻ってきたのよ」
「いらっしゃい!ハルトさんだね!」
「あんたがハルトさんだね。おかげで俺も助かったよ!若いのに大したもんだ!りんご酒はどうだ?」
「あんたか!俺たちを戻してくれたのは!」
徴用者を村々に戻す作業に、村落の復興状況を見たり挨拶回りしたりするので一度村に戻ってきた日。
酒場に来てみると看板娘のミッツィはディアンドルのような衣装を着ていた。
何人かの村人が飲食していて、奥では経営者で彼女のお父さんのカールさん、お母さんのウルスラさんが料理をしていた。
カールさんは元々はでっぷりと太っていたらしいけど、鉱山で働かされていた間に痩せたそうだ。
衰弱して倒れる前に終わらせられてよかった。元の仕事には支障が無いらしく店の雰囲気はかなり明るい。
「その衣装、かわいいよね」
「でしょ?お祭りの時に着ることが多いんだけど、お父さんや村の男の人たちが帰ってこれたお祝いにしばらくコレにするの」
前開きで襟ぐりの深い短い袖なしのボディスの下に襟を深く刳って胸元がけっこう開いたブラウス、ひざ辺りまでのスカート、エプロンの左側でひもを留めている。
「おーい、ミッツィ!」
「はーい!ゴメン、また後でね」
朗らかな声でカールさんが呼び、駆け寄っていくミッツィ。カールさんから何か料理を渡されていた。

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