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気弱な少年とセクシーな仲間達
官能リレー小説 - ファンタジー系

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気弱な少年とセクシーな仲間達 78

外では相変わらず兵士が行ったり来たり走り回っていた。
「……どこに行こうかな?」
とりあえず気の向くままに歩く大和。
学校を出て武器屋に入ったり、飲食店の品物を眺めたりしているうちに少しずつ大和の心は落ち着いていった。
そして噴水の前を通りかかった時であった。
「ねぇ。いいだろ?」
「いやよ!絶対やだ!」
ふと見ると男女が2人話していた。
話しの内容を少し聞くとどうやら男が女をナンパしてるらしい。
(あの男…どこかで見たような?)
でも誰だか思い出せない大和であった。そして大和が考えてる間にも男女の攻防戦は続いている。
「いいじゃん!一回ぐらい。」
そう言って女の腕を掴んだ男。
その瞬間…
パチーーン
女の手が男のほっぺたをダイレクトにビンタした。
痛みのあまりにうずくまる男。
「フン!」
女はそう言い残すと男を無視して、夜の町へと消えていった。
一方まだ男を思い出せない大和。
(あの声…それにあの茶髪…あの髪型)考えているうちに男が痛みを堪えながら立ち上がった。
その時、大和と男の目があった。
瞬間名前を叫ぶ2人。
「ハイネ!」
「お前、大和!」
名前を思いだし叫ぶ大和。
なんとナンパしていた男は数日前の夜に出会ったハイネであった。
「お前、なんでここに?」
目に涙を浮かべながら近寄るハイネ。
間近で見るとハイネの端正な顔に綺麗に手形がついており、それが妙におかしかった。
「チッ、笑うなよ」顔を背けるハイネ。必死に笑いを堪えながら大和が答える。「魔王軍が攻めてくるから戦うんだ。ハイネこそどうしてここに?」
「俺も同じさ。ここの兵士として雇われたんだ。魔王軍と戦うために…」
そして、ハイネが別の話をする。「ところで大和、お前は魔王軍とは別に『四天王』の話を知ってるか?」
大和は「いや…」と首を振った。
大和が続けて言う。
「で…『四天王』って誰?」
きかれたハイネが応える。

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