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トレジャーハンター
官能リレー小説 - ファンタジー系

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トレジャーハンター 10

今度は連射で一体を攻撃し撃破。

その間に残りの二体を俺が片付ける。

「戦闘終了っと。」

俺は倒したゴブリンを調べる。

倒したモンスターからアイテムを手に入れられることが有るからだ。

「何かありました。」

「いや、何も無いや。次行こうか。」

そう言って俺たち二人はダンジョンを再び進み始めた。



「そういえば、光ってCダンジョン何回か来た事あるのか?」

しばらくして、特にモンスターもアイテムも見つからなかったので、光と雑談する事にした。

「いえ、初めてですけど。風華さんは?」

「俺も初めてだ。」

「へぇ!意外ですね。あんなに強かったの・・・」

カチッ!

「に!?」
「へっ!?」

なにやらスイッチらしき音がしたと思ったら、次の瞬間には隣にいた光が消えていた。

光が立っていた場所には四角い穴がポッカリと空いていた。

「まさか『落とし穴』?」

トラップ『落とし穴』トラップを踏んだ者を下のフロアに落とす罠、落とし穴によっては一気に3フロア、5フロア下に落とす物もある。

上に上るタイプのダンジョンなら戻されるだけで済むが、下に下るダンジョンだと一気に強いモンスターの相手をしなくちゃならない。

「こいつはまずい、早く合流しないと。」

俺はすぐさま下りの階段を探し始めた。




「んっ、ん〜〜〜〜?」

一体何が起きたんだっけ、確か風華さんと話していたら、突然周りの景色が変わって・・・

そうだ!トラップにかかって落っこちたんだ。

しかも、体があちこち痛い、もしかしたら一気にB6Fに落とされたかもしれない。

情報じゃこの辺りから強いモンスターが出てくるらしい。

今の体じゃ危険だ、すぐに回復しないと。

そう思って回復薬を使おうとしたら・・・

ひゅ〜〜〜・・・ どぶ〜〜ん

「うっ、うわ〜〜」
上から何かがのしかかってきた。

ゼリー状の物だったから直ぐにそいつの正体が分かった。

スライムだ。

スライム、ドロドロとした体をしており物理攻撃がきき辛い。また、溶解性の液体で攻撃する。

拙い、早く逃げないと、そう思って改めてスライムをみて驚愕した。

そのスライムは女性のような姿をしていた。

クイーンスライムだ。

クイーンスライム、女性型モンスター、女性のハンターには他のモンスター同様孕ませようとするが、男性ハンターの場合は精液を搾り取って食い殺して、沢山のスライムを生み出す。

そんな、情報じゃこいつは一番下の、B13Fに居るはずじゃ。
咄嗟に魔銃を構えぶっ放す。

ブシャッと潰れるような音でクイーンスライムは形を崩すが、すぐに何事も無かったように再生する。

それでも構わず光は魔銃を放ち、崩れた隙にそこから脱出する。

恐らく彼の魔獣ではまずダメージが再生スピードを上回る事は無い。

しかしながら逃げる隙ぐらいはできるだろう・・・

光はありったけ弾を撃ち込み、そのままダッシュして逃げる。

逃げながらも腕時計型モバイルを起動させた。

腕時計型モバイル・・・

これはトレジャーハンターに支給されるアイテムの1つで、オートマッピング機能や、魔物のデータベース等が内蔵されている。

それと、ペアリング機能で認識された相手に位置情報を発信する機能もあり、出発前に登録した風華に光の位置が届く筈である。

「ここ・・・6Fじゃないか・・・だとしたら、あれはイレギュラーか・・・」

イレギュラーとは何らかの理由で深い層にいる魔物が浅い層に紛れ混むことである。

その大半の理由は人為的なものであるらしい。


(早くこのフロアから脱出しなと。)

上にあがる為の階段を探すために僕は走り続けた。

通路を走っては広い部屋に出て階段を探し、無いとわかったら直ぐにまた走り始めた。

それを三回ほど繰り返して、4つ目の部屋に入って確認していたら・・・

ひゅ〜〜〜・・・ どぶ〜〜ん

なんと、またクイーンスライムが降ってきた。

カラカラカラカラッ

「しまった!!銃が!」

何時でも攻撃態勢に入れるよに銃を構えながら移動していたが、今の衝撃で2丁とも飛ばされてしまった。

「くっ、はっ、離せっ、はな・・・ モガっ!?」

何とか逃げ出そうと暴れたら、スライムの一部が口に突っ込んできた。

そのせいで息苦しくなり、暴れる力が弱くなった。

クイーンスライムは力が弱くなったのが分かると、僕の体を完全に包んだ。

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