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トレジャーハンター
官能リレー小説 - ファンタジー系

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トレジャーハンター 1


全てが歪んでしまった街『トウキョウ』

そこは、この世界と異世界が入り乱れ再構成された混沌の街。

平穏を望むならば拘わるな。

そこは、世界に居場所の無い無法者の吹きだまり‥



俺、堂島遊馬 (ドウジマ アスマ)は普通のサラリーマン。

そんな俺が、なんの因果がトウキョウに行くことになるなんて‥

「きみは、会社からの使いとしているだけでいいんだ。
護衛も着けるから安心したまえ」

上司はそう言っていたけれど、そもそもトウキョウで取引なんて真っ当な取引な訳がない。

本当はバックレてしまいたいけど、今のご時世再就職は難しいし‥

「キミが堂島遊馬か?」

声を書けてきたのは思わず見とれてしまうほどの美人。

「あの?貴女は‥」

こんな美人と接点があるような恵まれた人生を送ってない俺は声が裏返ってしまった。



「あ、ああすまん。
自己紹介が遅れたな、わたしは南雲雅(ナグモ ミヤビ)キミの護衛を依頼された者だ」

えっ?

護衛?

護衛ってもっとゴリゴリの筋肉ダルマみたいなイカツイオッサンとかじゃないの?

「心配するな腕は確かだぞ」

雅さんは、俺の心を読んだかのようにそう言う。

「よろしく頼むよ」




そして、取引場所。

トウキョウの比較的郊外の廃工場‥
雰囲気がありすぎなんですけど‥

取引用の書類を持った俺とそのとなりに刀を携えた雅さん。

そして、向かいには獅子の頭の男。
別に被り物をしたコスプレ野郎って訳でもなく、異界の住人としては特に珍しいものでもない。

隣には女がたっているが頭からは蝙蝠の羽のようなものがはえていてやはり人間とは違う種族のようだ。


「約束の品はその中か?」

獅子頭の男がそう訪ねるので俺は「ああ」と答える。

すると獅子頭の男は地面を指差し書類の入ったケースを床に置かせ下がるように指図してくる。

「‥‥‥」

俺は黙って指示に従いケースから離れる。

俺が下がるのと入れ替わりケースに近づく獅子頭の男。

「間違いな」

獅子頭の男は書類に目を通すとケースに戻す。

「ザビーナ!」

獅子頭の男がケースを投げるとザビーナと呼ばれた蝙蝠の羽付き女が受けとる。

「さて、ニンゲン。
貴様らは用済みだ」

獅子頭の男から強烈なプレッシャーが発せられる。

「かはっ」

これがまんがとかでよく言う気当たりってヤツ?

体が動かないどころか、呼吸も満足に出来ない。

呆気ないな‥

「遊馬!」

命を諦めたその時だった。

雅の渇に体の自由を取り戻す。

「ニンゲンにしてはやるみたいだな、我が名はレオニオル。
オンナ、オマエの名は」

「ミヤビ 南雲雅だ‥」

「ミヤビか、その力強い眼、気に入ったぞ」

「そうか、だが素直に喜べる立場ではないのでな」



「ははは!恐怖に負けぬ強い意思だけでなく、その気高さ。
ますます気に入ったぞ!
安心しろ、そのオトコを殺してやる。そうすればオマエの立場も変わるだろう」

「そうだな‥恥を晒して行き長らえる程の屈辱は無い‥
自害するさ」

雅はそう言うと刀を構える。

「そうか‥
ニンゲン、オマエは最高の玩具になりそうだ」

レオニオルの爪が延びると同時に俺の目の前は深紅に染まった。

「フハハハ!ニンゲンは非力だなこうしてしまえば何もできぬ」



レオニオルの手に掴まれたモノ‥

それは、四肢を落とされた雅だった。

レオニオルは藍色の長い髪が美しい雅の頭を鷲掴みに高々とソレを持ち上げる。

「逃げろ‥遊馬‥」

雅はまだ生きていた。

それどころかこの状況でなお俺を護ろうとしているではないか‥

「あぁ‥ああ」

しかし、ただのサラリーマンの俺にはこんな状況で動けるほど強くない。

言われなくたって逃げ出したいけど脚が‥嫌、身体がうごかないんだ。

「フハハハ!本当に強いオンナだな!
気に入った気に入ったぞ!」

レオニオルが叫ぶと彼の衣服が消し飛び、猛々しい雄の証が天を仰ぐ。

「ミヤビよ!我が子を孕ませてやるわ。
感謝せよ!」

前戯も何もなく、まるでオナホールか何かのように頭を鷲掴みにしたままレオニオルは雅を貫いた。


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