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トレジャーハンター
官能リレー小説 - ファンタジー系

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トレジャーハンター 8

説明を聞きながら俺は購買所で採寸し、支給品のビキニアーマーを貰った。
ビキニアーマーと言いつつもトップスはタンクトップ形でアンダーはホットパンツ。
思ったより露出度は無かった。
それを受け取りダンジョン控え室へ案内される。
そこはロッカー付更衣室とシャワールーム、託児所が完備され、控え室もホテルのサロンのようであった。
ちょっとイメージと違って面食らった。
鈴木さんはそんな俺を更衣室に招く。
そこでは十数人の女性・・・
OLらしきのやら制服姿の女子、お喋りしながら着替える主婦らしきのやら、まるでスポーツジムさながらの雰囲気であった。
思っていたのとあまりにも違うギャップに戸惑う俺に最後の説明を終えた鈴木さんは笑みを浮かべてこう言う。
「このクラスはこのような雰囲気で、本気でトレジャーハンターになる人は殆どいません・・・貴女は本気のようでいらっしゃるので、慣れればすぐにでもランクアップ試験を受けてくださいませ」
そう言った鈴木さんの瞳は妖しげな光が宿ったように俺には見えた。
「お待ち・・・してますわ・・・」
そう言った鈴木さんの笑顔は、今までの事務的なものでなく、ゾクッとするぐらい妖艶だった。
確かさっきの説明でここの職員もトレジャーハンター資格者で、彼女もプレミアランクのトレジャーハンターだったと聞いた。
だからなのか別の理由があるのか・・・
あの『お待ちしてます』の一言には、俺が上のランクに来る事を待ち望んでる雰囲気があった。
何はともあれ、俺自身が上がらなきゃならない訳があるし・・・
風華と言う名と新しい女の身体、そして人並み外れた能力を思う存分使ってみたいと言う欲求がある。
「とりあえずやってみっか!!」
俺はそう一言上げてトレジャーハンター初のダンジョンに挑んだのだった。


・・・それから半月。
「どうだ調子は?」
金属音を響かせながら雅さんがそんな風に聞いてくる。
金属音の正体はザヒーナ特製の義手義足だ。
西洋甲冑のようなゴツい金属製のもので、内蔵バッテリーで10時間動くらしい。
だけど手足が一応ついても、相変わらず雅さんは裸のままだ。
服を着ようとしたりすると、義手が引っかかってしまう上に、子供たちが直ぐにおっぱいを欲しがるから脱いだままの方が楽なようだ。

ちなみにこの半月のうちにもう一人生まれた。

また女の子でレヤと名付けられた。

義手が出来たおかげで、子供たちの面倒を存分に見られるようになった。

もっともこの義手は仮のもので、ザビーナが雅さんの手足を部分クローンしていて、それが完成したら移植する予定だ。

「まぁ、やっと慣れたぐらいっすかね?とりあえず、今日からCランクのダンジョンに挑戦してみようと思います。」

この半月は正直もの凄く物足りなかった。

E、Dランクのモンスターは、中型犬位の大きさの昆虫っぽい奴がほとんどだった。

こちらに気付くと向かってくるが、蹴りの一つでほとんど倒した。

しかも、フロアも5,6階ぐらいだから余計につまらなかった。

だから先日ランクアップ試験を連続で二つ受けて、昨日晴れてノービスランク(C)に昇格した。

「そうか、だが慣れてきたときが一番危ないからな。気を付けるんだぞ。」

「はいっ!」
そんな話をしながら準備をしていると・・・

「まま〜、お腹すいた〜」

部屋に三歳ぐらいの女の子が入って来た。

実はこの子はミナちゃんで、生まれて半年もたっていないのに、もうこんなに大きくなっている。

ザビーナから聞いた話だと、生まれて三年で大人になり六十年はそのままの姿らしい。

なんだかどこかの戦闘民族みたいだ。

「あぁ、ミナ、おはよう。きょうはベーコンだぞ。」

「ままのおっぱいもほしい〜」

「しょうがないな、またっく。」

そういって雅さんは授乳し始めた。

「はいっ、おしまい。」

「え〜〜〜、もっと欲しいよ〜〜。」

「ダメだ。後はレヤの分、お姉さんなんだから少しは我慢するんだ。」

「は〜〜〜〜い」

なんだか微笑ましいなー、なんて思っていると、ミナちゃんがこっちに来て・・・

「ふ〜か〜、おっぱいちょうだい。」

ズッ

突然の事に思はず、ずっこける。

とりあえずこんな感じで俺はトウキョウで生活している。

その俺が次に行くCランクはプロを目指す者とバイト感覚が混在する最終地点。

3種類のダンジョンがあり、2つは男女別れた専用ダンジョン。

あと一つが男女混合のダンジョンだ。

専用ダンジョンの方は下のランクと同じで、実入りのいいバイト感覚の者も多いが、混合ダンジョンの方は本気の者しかいない。

ただ、Cランク以上からは全て混合ダンジョンで、男女のペアで行かねばならない決まりとなっている。

共用フロアでパートナー募集もしているし、固定パートナーと組まず飛び込みでもいい。

複数のパートナー登録も可能であるのだが、更に上のランクに行く為にはなるべく選択肢を多く持ち優秀な相手とパートナー登録ができるかどうかが鍵らしい。

そして、最も大事な事だが・・・

ダンジョンに入る前にパートナーとのセックスが必須なのだ。

性行為してから入ると、男の生還率が段違いに上がるらしい。

男だった俺は、まだちょっと男に抱かれる覚悟は出来てないが、上に上がるにはそれが必須だ。

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