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トレジャーハンター
官能リレー小説 - ファンタジー系

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トレジャーハンター 3


とりあえず落ち着こう。とりあえず水槽に映った自分をもう一度確認する。

・・・エロいな。

「って、何考えてんだ〜〜〜」

ゴッ

俺は八つ当たり気味に水槽を殴る。まっ、どうせ割れるわけ・・・

パリーン

「えっ?」

なんと水槽はいとも簡単に割れた。

眠らされる前に必死で割ろうとしたがビクともしなかったのに。

しかもよく見たらそれなりに厚さもある。

今の俺はどう見ても華奢な女性の体だ。

一体どうなっているんだ?

「とっ、とりあえず逃げよう。」

これ以上こんな所にいたくない。早くトウキョウから脱出しないと。でも・・・

「雅さん・・・」

彼女を置いて逃げるのは気が引ける。

もしかしたら近くにいるかもしれない。

探してみて居なかったら諦めよう。

俺はそう決心した。
とりあえず流石に裸のままはまずいので何か着るものはないかと部屋を見回す。

すると、俺が入れられていた水槽と同じものがいくつかあった。

ただし、内側が赤く染められていたり、赤い液体の中に何かが浮いていたりしていた。

・・・あまり考えないようにしよう。

他には机や段ボールが積んであるくらいだ。

机の上には見た事も無いような文字で書かれた紙が散乱していたり、空き缶が何個かあるだけだった。

段ボールには薬品らしきものが入っていたり、本が入っていた。

その中に病院で患者が着る様な服が入っていたのでとりあえずそれを着てみた。

「それにしてもここは一体どこなんだ?」

部屋には窓が無いからよく分からないが、ザビーナが居たと言う事は恐らくトウキョウだと思う。

異界の住人が外に住むことはあまり無いらしいし。

まずはここがどこか把握しないと。

俺は部屋を出た。

部屋の外は廊下になっていて、ここにも窓はない。

ひょっとしてここは地下なのか?

なら、どこかに階段があるはずだ。

俺は出来るだけ音を立てないように移動した。



・・・どうしよう、完全に迷った。

廊下は複雑に入り組んでいて、気づけばまた同じところにいる。

それに中に誰か居るかもしれないから、うかつに部屋を空ける事も出来ない。

本当にどうしよう・・・

「おいっ、貴様ここで何してる。」

突然後ろから聞いた事のある声がした。

恐る恐る振り向くとレオニオルが立っていた。

「下から音がしたと思って来てみたら、ウマそうな人間のオンナが居るではないか。どっかから忍び込んだのか?それともザビーナのモルモットか?どっちにしろこのまま見逃すわけにもいかんな。」

やばいやばいやばい

このままじゃ俺殺される。

なのに俺はまた恐怖で動けなくなってしまった。

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