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淫靡な世界に生きる者達
官能リレー小説 - ファンタジー系

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淫靡な世界に生きる者達 4


「〜♪〜〜♪〜〜〜♪」

自分の屋敷の前に姿を現した仮面の男は、機嫌よさそうに鼻歌を口ずさみながら大きな門を勢いよく開ける。
いくら鉄の棒でできているとは言え、かなりの大きさだ。
あんなに軽々と開けられるような代物ではないはずだが・・・。
それはやはり、彼が人間とは異なる存在であるという証明なのだろうか。
男が門を通ると、突然屋敷からメイドがぞろぞろと飛び出し、門と屋敷をつなぐ未知の両脇に整列する。
どうやら帰宅した男を出迎えに来たらしい。
どれもこれもものすごい美人だ。おまけに胸がかなり大きい。
色気控えめのメイド服を着ていてもなお、その圧倒的な質量、存在感を隠し切れていない。
いったい何カップくらいあるのだろう?少なくとも、EやFで片づけられるようなサイズではない。
無言、無表情で出迎えるメイドたちに、仮面の男は軽い口調で『ハイ、ご苦労様』『出迎え、いつもありがとうございます』などと軽い口調で労をねぎらいながら、屋敷入り口までやってくると。
執事風の衣装に身を包んだ、黒豹を思わせるクールビューティが主人の帰還を待っていた。

「お帰りなさいませ、ご主人様。本日の狩りはいかがでございましたでしょうか?」
「ん。なかなかの成果でしたよ。まずは彼女たちを元に戻してあげたいので、準備をお願いできますか?」
「かしこまりました。それでは準備の間、大浴場にて今日の汗と汚れなどを流しながら、お待ちくださるようお願いいたします」
「・・・そんなににおいますかね、私?」

女執事の言葉に、仮面の男は二の腕やタキシードのにおいをかいで、自分が汗臭くないかを確かめる。
別に男はそんなにきれい好きなほうでもないが、他人に言われて気にしないほど鈍でもなかった。
もっとも女執事が入浴をすすめたのは、まったく違う理由があったからだった。

「いえ。わたくしども一同、ご主人様にご奉仕したくて我慢の限界なのです。
 申し訳ありませんが、不出来なわたくしどものわがまま、どうかお許しください」

淡々と謝罪の言葉を口にする女執事に、仮面の男はニッコリ笑うと彼女の頭にその手を置いた。
ーーーーーー

きっかけは、元男達による魔物の出現だった。
世界中にいる男どもが、皆本能の赴くままに、女を犯しはじめたこと。

当初は、対抗する術を持たなかった…否、知らなかった女たちの大勢が、なすがままに魔物どもにレイプされた挙げ句、イカされて理性を失い、男のチンポを求める魔物の仲間入りを果たしたのだ。
残った人間の女たちは当然抵抗した。
武器を手に戦う者、持てる知識を総動員して逃げ回る者。
そのやり方は様々だったが、大勢の魔物を前にわずかに残された人間の力など蟷螂の斧にすぎなかった。
今では人間という存在は魔物を楽しませるだけの存在となった。
まだ世界には魔物の目を逃れている人間がいるようだが、すべて狩り尽くされるのも時間の問題だろう。
現在の人類は女だけで、子供をつくることすらままならないのだから。

その一方で、魔物たちは大地の新たな支配者として、捕獲した人間(女)たちを自分の眷属としたり、街を作ったり、着々とその勢力を広げている。
近頃では魔物が集まって調教した人間たちを自慢し合うものもいるようだ。
反面、新しい獲物(人間)が入手しにくくなったことで、他の魔物を襲ったり狩りの邪魔をするいわゆる過激派が出てくるようになり、いろいろトラブルが目立つようにもなったが。
ちなみに仮面の男は、どちらかと言えば保守派。
自分から人様の持ち物に手を出すようなマネはしないが、自分の持ち物に手を出す不届き者には相応以上の対価を支払わせる。

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