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魔導志
官能リレー小説 - ファンタジー系

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魔導志 10

リリアンは慌てて外を確認する。
ランドルフは背中を向けて、黙々と火の番をしている「はぁ〜…マウアさん!」「大丈夫よ!私の目が確かなら、ランドルフ君はリリアンちゃんに気があるわ!いいえ!寧ろ好きなはず!」
「えぇっ!?うそぉ!!って声が大きいってば!!」「あら失礼。でも本当よ。ランドルフ君の筆卸はリリアンちゃんがしてあげたらどうかしら?」
「筆卸って?」
マウアはリリアンに耳打ちをするように片手を口元に付け
「初エッチの事…」
「…」
リリアンの顔が少しづつ赤らんでいく。
「で、でも…」
「でも?何か問題あるのかしら?」
「あたしも…まだ経験ないし…」
リリアンは耳まで真っ赤にして俯く
「ぷっあはは!そんな事、リリアンちゃんを見てれば誰だって判るわ♪大丈夫よ。お姉さんに任せなさい♪」
「…マウアさんに任せればいいの?」
「もちろんよ☆リリアンちゃんは、まだ少し幼いけど美人な顔立ちだから、ランドルフ君なんかコロッと落とせるわ♪」
「自分の主人に『なんか』は使わない方が…」
「細かいことは気にしない♪さっそくランドルフ君を呼ぶわね☆ねぇ〜!ご主人様ぁ〜!」

「えっ!ちょっ…え…うそ…マウアさん!今すぐなのぉ!?」
「うふふ♪」
ランドルフがテントの入り口から顔を覗かせる
「マウアさん、どうかしましたか?」
リリアンの顔は真っ赤になり、心臓はランドルフに聞こえるんじゃないかと思うぐらい高鳴っていた。
「リリアンちゃんが、ランドルフ君の筆卸をしたいんですって♪」
「ちょっとマウアさん!愚直すぎっ!」
「はぁ、それで、筆卸とは何ですか?」
鈍感+性に疎いランドルフにとっては変化球だった。「うふふ♪それはリリアンちゃんが説明してくれるわ」
「えっ?あたし!?」
「とりあえず、ご主人様もテントに入られたら如何かしら?」
「あ、はい。おじゃまします」
自分のテントなのに、何故か畏まって入るランドルフ「さ、リリアンちゃん♪後は一握りの勇気よ。」
マウアは、リリアンの後ろに回り込み、両肩に手を添える
「あ、あの、あのね…、あたし、その…ランドが…」「ん?リリー、顔が真っ赤だよ?風邪でもひいた?」「…ご主人様、まずは最後まで話を聞いてあげて下さい。」
「あ、うん。ごめんねリリー、続けてくれる?」
リリアンは、着付けている銀の胸当てに手をあてて、深く深呼吸をした後、震える唇を動かした
「あたし…あたし、ランドが大好き…友達じゃなくて…男の子としてランドが大好き…」
「え…っ!り、リリー?」マウアは、ニコニコとほほ笑みながら見守る
「だから…マウアさんとエッチする前に、あたしと…その…」
「はいそこまで!!」
マウアが声を上げる
「ランドルフ君、リリアンちゃんが言いたい事、わかるわよね?「それ」は男の子から言わなきゃ駄目よ」「へ?あ、は、はぃ!」
「マウアさん…ありがとう…」

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