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魔導志
官能リレー小説 - ファンタジー系

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魔導志 2

セガルドは走りだした。

「おいランドルフ!リリアンにかばわれて恥ずかしくないのか?ちょっとこっちこいよ!」
リーダー格のサイがランドルフの髪の毛を掴もうと腕をのばす。
「ちょっと!ランドになんの用!?そんな暇があるならさっさと学校いきなさいよ!」
「うるせぇなぁ!リリーには関係ねぇよ!」
サイがリリアンを強引に退かしてランドの髪を掴む。「っ!!わかったから離してよ。リリー、また後でね。…うわっ!?」
ランドルフが髪を引っ張られたかと思ったその時、サイの体が上から引き上げられたように浮いていた。
「サイ…ランドに何をしてんだ?」
「セ、セガルド!うぐぐっ、離せ!」
セガルドは、サイの洋服の襟を掴み片手で持ち上げていた。
「お前がランドから手を離せ。また泣かされたいか?」
襟が引っ張られ首が締まり、サイの顔がみるみる真っ赤になる。サイはたまらず手を離した。それと同時にセガルドも手を離す
「げほっげほっ!セガルド!お前みたいな孤児はパパに頼めばルクードに居れなくなるんだぞ!」
「じゃあ今のうちにお前を半殺しにしてスッキリするかな。」
セガルドは親友を傷つけるサイ達に前から腹を立てていた
しかし、ランドルフがさらに辛くなると思い、今まで我慢していたのだ。
「セガル!もういいよ!ボクは何ともないし!遅刻するから学校行こう!」
「ランドが平気って行ってるんだから!もういいでしょ!?」セガルドを必死に止めるランドルフとリリアン。そこへ、近くで見ていたセフィリアが歩み寄ってきた。「もういいじゃない。みんなを巻き込んで遅刻したいのかしら?」
「…ち、次に見かけたら許さんぞ?」
三人衆はボソボソと悪態をついていたが、4人は構わず学校へ走りだした。

学校に着くと、卒業試験を受ける資格がある生徒が既に集まっていた。
今年は例年より少なく20名程しかいない。ランドルフ、セガルド、リリアン、セフィリアの4名も受験資格を持っていた。
ランドルフ、セフィリアは魔法を主体にした魔導士見習い候補で、セガルド、リリアンは武器と魔法を使い分ける聖騎士見習い候補である。
試験内容は、深紅の社、漆黒の洞窟、白銀の山、深緑の森の中から一ヶ所選び、そこで式神を使役すれば合格と単純なものだった。
式神には「鬼人」「悪魔」「天使」「獣人」の4種類がある。
「みんなはどこにしたの〜?あたしは森にした〜♪」「やっぱり、リリーは森か。食い物にこまらなそうだからお前向きだ、いでっ!」間髪入れずにリリアンがセガルドの頭を叩く。
「あっ、じゃあボクはリリーと一緒だ。セガルは…なんか社っぽいね」
「俺か?俺は…」「ランドも森にしたんだ☆一緒に頑張ろうね♪セフィはどこにしたの?」
「スルーすんな!」
「わたしは洞窟だけど…」「おっ!ラッキー♪回復が楽で助かるぜ♪」
「あなたも洞窟なのね…はぁ」
「わはは、セフィ〜♪嬉しいのはわかってるから照れなくていいぞ!」

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