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群れなして蠢く美しき屍
官能リレー小説 - ファンタジー系

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群れなして蠢く美しき屍 28

黒髪の少女は身体を支えきれなくなり、尻を高々と上げた姿勢でぐったりとしてしまった。
結合部分でのみ支えられている黒髪の様子に、何とかミイラになる前に満足させられたかと安堵する誠。
だが彼は安堵感に飲まれ、自分の身体の異常にまだ気づけていなかった。
いくら今朝まで童貞だったとは言え、ここまで精液を出せるのはいくらなんでもおかしすぎる。
それに5人もの美女・美少女(?)たちを相手にして激しい疲労が見られないというのも不思議な話だ。
河原誠。もしかして気づいていないだけで、彼自身にも美樹や弥生たちのように何か身体に変化が起こっているのかもしれない。

「ふうっ・・・どうです、みんな?満足しました?」
「「・・・っ♪・・・♪」」
「はあっ・・・はあっ・・・♪」
「は、はひぃ・・・♪」
「も・・・サイッコー・・・♪」

誠の言葉に5人は至福の表情を浮かべる。
その恍惚の顔は、性欲を吐き出したばかりの誠に思わずドキリと胸を高鳴らせるほどの破壊力を持っていた。
しかし誠はすぐに気を取り直すと、宮崎(仮)たちに移動を促した。
宮崎(仮)たちを肉の繭に閉じ込めた、犯人を恐れてのことである。

「じゃあ・・・早く移動しましょう。
 早くここを出て安全なところに行かないと・・・。
 先生、運転お願いできますか?」
「はいぃ〜。誠くんのためなら、先生何でもするぅ〜・・・」

まだ夢見心地から覚めないのか。
甘えるような舌足らずの言葉を口にしながら、弥生がのろのろと身体を起こす。
美樹たち4人もそれに従う。
行く先々でHしてばかりだったが、ようやくこれで学校から脱出ができるようだった。

――――

カラカラカラ・・・

それから10分後。職員室の扉が開き、中から誠が顔だけ出して周囲をうかがう。

「・・・・・・・・・」
「・・・河原くん、どう?」
「・・・大丈夫です。誰もいないみたいですよ」
「ホント!?よかっ・・・モガッ!?」

弥生の質問への回答に、美樹が思わず声を出してしまったところに、すかさず宮崎(仮)・白髪・黒髪の3人がその口をふさぐ。
何も言わなくても空気を読み取ってくれる3人に、誠は思わず微笑んだ。
獣のような激しいセックスの後、宮崎(仮)たちは誠と行動を共にすることになった。
弥生と美樹の希望もあったが、何より3人が誠と離れたがらなかったのだ。
あのHの快感が忘れられないのか、それとも動物のインプリンティング(刷り込み)のように誠を親とでも思っているのか。
こちらに危害を及ぼさなければ、誠としてはどうでもいい話なのだが。
ちなみに白髪・黒髪の少女は元が誰なのかはわからなかった。
この学校の関係者であることは間違いないだろうが、それ以外に身元がわかるものを持っていなかったからだ。
運転免許証など身分証明書の大事さを、この時ほど感じたことはなかった。
しかも2人は言葉は理解できても話すことができないらしく、また自分の正体にまるで興味がなかったので調べようもない。
正体のわからない2人に誠は、便宜上の名前としてシロとクロと名付け、学校からの脱出を再開させることにしたのだった。
真を先頭にそうっと職員室から出る6人
注意を怠ることなく、弥生の車が止めてある校舎裏の駐車場を目指さなければならない
全員が周囲に目を配り、耳を澄ませて辺りを探っている。

誠達の服はここに来るまでに引き裂かれ擦り切れ、宮崎(仮)達のものと思われる服は謎の液体に塗れて着られそうもない。
結果6人は靴以外はほぼ全裸となっていた。

学校という神聖な空間でこの格好
昨日まで、いや今朝までならそれだけで大不祥事だったろう。
だがもはやあらゆる常識は崩れ去った。
女が男を襲い、教師と生徒が交わり、肉塊から美女が飛び出す、そんな世界が来たのだ。

それを考えれば豊満な乳房を揺らし、固く反り返った業物で腹を叩きながらも注意深く進む裸の6人の姿ははまことに相応しいものと言える。

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