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新しい風
官能リレー小説 - ファンタジー系

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新しい風 3

放棄されすっかり荒れ果ててしまった村の広場にどういうわけか焚火が一つ、燃えている。
炎を囲うように男達が座っていた。
皆一様に無表情で黙々と酒を飲んでいる。
そんな彼らのそばには一人の少年がいた。
まだ幼さを残したその顔には恐怖と絶望がありありと浮かんでいて、今にも泣き出しそうな顔をしている。
「やめろよ……こんなこと」
少年は震える声で言った。
男達の足元には銀色のボウルが置かれていてその中には白い液体が入っている。
それはどう見ても精液だった。それも複数人の物を貯めたものらしく、濃度も色も違うものが混ざりきらずにドロリとしている。
男達は雄の臭いを放つそれを気にすることもなく、酒を飲み続けている。
「こんな事をしてどうなるって言うんだよ…」
少年の声に男達の中で一番年かさに見える男が口を開いた。
「坊主、お前も飲んだらどうだ?そしたらその悲しい気分も吹き飛ぶだろう」
男はそう言って、手にした酒瓶を差し出す。その男の言葉には有無を言わせないような強制力があった。
少年は差し出された瓶を受け取ると恐る恐る口に含んでみる。すると鼻腔に広がる生臭さに思わず吐きそうになるが何とか堪えて飲み下す。
喉から食道を通って胃に落ちていく感覚に全身に鳥肌が立ち、吐き気が増す。
しかし同時に得体の知れない高揚感が沸いてきて、股間が熱くなるのを感じた。
(なんだこれ…)
戸惑っているうちに少年の下腹部に変化が訪れた。腹の奥底から熱い衝動が込み上げてくるのだ。
そして次の瞬間にはそれが爆発するように弾けた。目の前が真っ白になり頭がくらむほどの快感に襲われる。
少年は自分の身に何が起こったのか理解できずにいた。
痛いほどにペニスが勃起しただけでなく、尻の穴までヒクついてしまう。
今まで味わったことのない快楽に身体中の力が抜けていき、その場に倒れ込む少年。腰を突き上げガクンガクンと痙攣させながら肉体から白い光を放ちだす。
少年は自分が絶頂を迎えたことにさえ気が付いていなかった。放たれる光は少年の着衣を剥ぎ取り全裸にする。
露になった裸体は若々しく引き締まっていて美しい。その股間に生えた男性器はまだ未熟な形をしていたが、しっかりと上を向いていた。


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