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姫騎士・リリーの冒険
官能リレー小説 - ファンタジー系

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姫騎士・リリーの冒険 7

そうして2人はパチパチと燃える焚き火を背に寝に入った。
慣れない野宿に始めはなかなか寝付けなかったが、散々歩き通して疲れきった体は、直に2人は意識を微睡みの中へと運んでいった。
「ヤバい、ヤバい、リリーさんにこの森は夜になると凶暴な食獣植物が暴れるのを伝えるのを忘れてた。」
リリーとミーヤが眠ってた頃、悪い魔女に敗れオークにされた元美少年格闘家のエルンはリリーを探していた。
彼女にこの森が夜中になると危険なのを伝える為。
焦るエルンの思いをよそに、リリー達に食獣植物の魔の手が近づいていった。
スルスルと緑色の蔦がリリーとミーヤの体に巻きついていく。
起きているときなら、リリーの超感覚により近づかれる前に察知する事も出来たが、眠っていてはどうしようもない。
全身に蔦が絡まり、身動きできない状態になって初めて異変に気づいた。

「なっ、これは一体……」

リリーが気がついた時には遅かった。

「ミーヤ起きなさい、暢気に寝ている場合じゃないわよ」

リリーに怒鳴りつけられ、ミーヤの意識も覚醒する。

「ふぁー、何ですか……て、これは一体どういうことです」

目覚めたミーヤも自分の姿を見て驚いている。
2人は何とか蔦を千切ろうとするが、まったく動かない。
魔法を使おうとも、手が自由にならなければ使うことが出来ない。

2人が暴れもがいているところに、突然地面が割れ、そこから何物かが現れた。
地面から飛び出してきたのは、巨大な花であった。
辺りの木々よりも太い茎を持ち、葉などリリーぐらいなら簡単に包めそうなほど大きい。
天辺には巨大な蕾がゆらゆらと動いていた。

その蕾がリリーの元へと近づいていく。

緊張するリリーの近くで止まると、突然パッカリと蕾がわれた。
中から色鮮やかな花びら、1人の女性がそこにいた。

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