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中出し帝国
官能リレー小説 - ファンタジー系

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中出し帝国 21

「質問に答えろ。…お前らゲスは、彼女に負けた腹いせでやっているのかしら?」

一瞬だけ、ルルは憤怒した。このような手前に対し怒りを鎮められなかったのかもしれない。


「このガキ…少しいい加減にしないと、痛い目に遭うぜ?」

醜い男は自身のモノを抜くと、手をポキポキ鳴らす。

「構わないわ。お前らは、彼女に負けていらついただけでここに連れて来たんだろ?違う?…」


「てめぇ!」

醜い男の拳が、ルルへ向けて振りかざそうとされる。その瞬間だった。
その瞬間、横から髑髏の面を被った影が、その醜い男の腕を切り、次に腹を引き裂き、クビを捩り切った。語呂の悪い人相面は、悲鳴で顔を歪ませながら醜い男とともに消え去ってしまった。

…かのような現象が垣間見られた時、女性は腰を抜かして震えていた。




「……な、何だったのだ。今のは?」

数分が経過して出した言葉がそれだった。ルルは、ただ彼女を優しく見つめながら答える。


「うちの帝国の暗殺部隊。何であんな末恐ろしいのがこんなへんぴなとこに存在するのか怪しいぐらい。昔私のお父様が遣わせた部隊らしいけど、正直、私も恐い。並外れた事さえしなければ、まず殺されることは無いから安心……出来る訳無いかな?」

血一滴も残ってはいない部屋でルルは震えが止まらない女性をいたわってあげた。

(…うわ〜、さっきはあのゲスがいたせいで気づか無かったけど、結構可愛いじゃない。)

 女性は、髪と同じく金色の美しい瞳を持ち、丸々と可愛らしいながら、凛とした魅力を発していた。
獣人だけあり、さながら猫のよう。頭上に生えた白い猫耳が何よりその証拠。
短く綺麗に切り揃えられた金髪が、よりそれを際立たせる。

「あなた……名前は?」

 ルルは、その場にあった布切れを女性に被せ、尋ねた。
気遣う素振りを見せながら、観察の目は休んではいなかったが。
女性は俯き加減に、憂いた表情を見せた。
その顔立ちはよく整っており、美しさと愛らしさが同居しているよう。

その肢体は鍛えられているのだろう、均整の取れた実に無駄のない肉付きである。
胸は大きくもないが小振りでもない、ちょうどいい大きさ。ツンと上を向き、形も良い。
尻も太股も引き締まり、足先まで綺麗なラインを描いていた。

極めつけは、長くふさふさとした尻尾である。
白い毛足の短く揃った尻尾はとても柔らかそうで、時折生き物のようにくねっていた。

かなり男好きのする容姿かも知れない。男共が放っておく事はしないだろう。
ルルはそう結論付け、女性を少し気の毒に思った。

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