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エルドラ戦記
官能リレー小説 - ファンタジー系

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エルドラ戦記 24

ドゴ―――ン!!!
「おっと!!」
黒い巨大毒蜘蛛の繰り出す爪をエルドラは紙一重でよける。
(僕の持ってる聖剣技だけでこいつを倒すのは難しいな。フェリアかジェラさん、ミモナでもいればな。)
敵の攻撃をかわしながら、黒い巨大毒蜘蛛ををどうやって倒すか考えているエルドラだが、打開策は中々みつからなかった。
ヒュン!!
(しまった………)
黒い巨大蜘蛛の攻撃をよけながら奴を倒す策を考えていたエルドラだったが、黒い巨大蜘蛛はエルドラの一瞬の隙をつき糸を吐きエルドラの足を封じ身動きをとれない様にした。
「グルルルーーーーン!!!」
獲物がやっと捕えられて喜ぶ黒い巨大蜘蛛。
黒い巨大蜘蛛は糸で捕えたエルドラを捕食しようと大きく口をあける。
「クックソーこのこの!!(僕もここまでか…ママ、メルファ、マリア………)」
足に絡み付いた糸を取ろうと剣で斬ったりもがくが蜘蛛の糸は取れずエルドラは悪戦苦闘する。
すると、エルドラの脳裏に母達の顔が浮かんでしまう。
「ファイアー!」
ドゴ―――ン!!
「ギュオ―――ン!!」
エルドラが黒い巨大蜘蛛の目の前に来て捕食されようとした瞬間、直径1mの火の球が黒い巨大蜘蛛の顔面に直撃して、蜘蛛は顔を焼かれて混乱して暴れる。
「エルドラさん、大丈夫。」
「ミモナどうして?」
エルドラを助けたのは彼に不信感を持っていたミモナであった。
その事実にエルドラは驚いた。
「今は逃げましょう。糸も火で燃やしたら歩けるでしょう。」
「わかった行くよ(まさか、僕を助けるとはこれは嬉しい誤算だ。)」
エルドラは助けた理由を訊くが、ミモナは逃げるのを優先してエルドラも同意して逃げる。
逃げながらエルドラは一度諦めた獲物が戻った事に内心微笑んでいたのをミモナは気付いてなかった。

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