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アルス正伝
官能リレー小説 - ファンタジー系

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アルス正伝 96

彼女の攻撃はアクシミリアンに比べれば子供のような物であった。
アルスがその気になれば一瞬で斬り殺す事も出来ただろう。
だがアルスはそれをする気にはならなかった。
もし彼女を殺したりしたら、今度こそアクシミリアンに叩き殺されるだろうし…
それにアルスは彼女自身を殺したくないと考えていた。
「おのれ、ちょこまかと…!!」
「もう止めろ!お前を殺したくない。騎士としても、一人の女としてもな」
「何ぃ…っ!?」
キィーンッ!
一瞬のシルビアの戸惑い…その隙を突いたアルスの一撃が彼女の剣を弾き飛ばした。
アルスは刀をシルビアの喉元に突きつけた。
「く…っ」
悔しそうな顔でアルスを見つめるシルビア。
「双方そこまでじゃ!」
アクシミリアンの言葉にアルスは刀を引く。
シルビアも片膝を付いてアクシミリアンに頭を下げる。
「アルスよ、ソナタの申しておった事…真であろうな?」
「あぁ、もちろんだ!で、どうだい?女の喜ばせ方、知りたくなったか?」
「うむ…」

…半刻後、アクシミリアンのテントには5人の男女がいた。
アルスとアクシミリアン、呼び戻されて来たサフィアとリンダ、それにアルスとアクシミリアンの両方から要求されて参加することになったシルビアだ。

「では、始めたいと思います。アルスさん、よろしいですかぁ〜?」
進行役のサフィアがいつもの間延びした調子で言った。
「ああ!最初はキスからだ」
そう言うとアルスはサフィアを優しく抱いて口付けした。
2人の舌が絡み合い、濃厚な愛の交歓を行う。少しずつサフィアの美貌に赤みがさしてくる。
表情はとても幸せそうで、リンダもシルビアもウットリとそれを見つめていた。
アクシミリアンもジッとその様子に見入っている。
しばらくして二人は唇を離す。サフィアが言った。
「…という様に、女性は優しく丁寧に扱って欲しいものなのです」
「ふむ…」
その言葉に心当たりがあったのか、アクシミリアンは思わず口ごもる。
「そういう事さ。男はがっついちゃいけねえ。さあ、アクシミリアン。アンタの番だ。リンダ、シルビア、どっちが先にお相手する?」
「あ…あの…私でよろしいでしょうか…?」
おずおずとシルビアが名乗り出る。
「おお!良いのか!?」
今まで主に体を開かなかったシルビアが名乗り出てくれたことにアクシミリアンはとても喜んだ。
「おっと!そこで焦っちゃいけない。落ち着いて、やさしくやさしく…」
アルスが制する。
「そうですよ〜。殿方は冷静に…」

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