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アルス正伝
官能リレー小説 - ファンタジー系

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アルス正伝 18

アルスは倒れそうになったアイシャの肩をつかんで立て直して言った。
「喜びついでにアイシャ、もう一つ良い知らせがある。お前に妹分が出来たぞ」
「へ?妹?」
「紹介しよう。エルザだ。エルザ、お前の姉さんに挨拶しろ」
見た感じエルザの方が年上のようだが、この場合、年齢は関係無いようだ。
「よ…よろしくお願いいたします…アイシャお姉様」
「へ?へ??」
アイシャには全く状況が理解出来なかった。
「エルザ、お前の服を脱いでアイシャにやれ。姉が裸で妹が絹の服なんておかしいだろう」
「そ…それは…!!」
貴族出身のエルザにとって人前で裸になるという事は、死ぬより辛い恥辱だった。
「どうした?ご主人様の命令が聞けないのか?」
「エルザ、私からも命じます。服を脱ぎなさい」
「う…う…ううっ…何で…何で私が…何でぇ…?ううう…」
嗚咽しながらスルスルと服を脱いでいくエルザ。肉付きの良い裸身が露わになる。
過酷な戦場や日々の荷物持ちで鍛えられたカルラやアイシャのような、女性的な丸みを帯びながらも引き締まった肉体とは違う。
労働などとは無縁の柔らかそうな体だ。アイシャも初めはこんな感じだった。
決して肥満体ではないのだが、乳、腕、腹など、柔らかい脂肪がタップリ付いている。特にそのムッチリとした巨大な尻は思わずむしゃぶりつきたくなるほどだ。
(宿に戻ったらタップリ可愛がってやろう…)
アルスがそんな事を考えている内に完全に裸になったエルザはアイシャに自分の服を差し出して言った。
「どうぞ、お姉様…」
「えぇ!?私は裸でいいですよぉ。それはエルザさんが着ててください」
「遠慮するなアイシャ、その服は俺からのプレゼント、今まで俺に良く仕えた褒美だ。それと妹に“さん”はいらねえ」
「ご主人様のプレゼント…あぁ〜ん!!今日はアイシャの人生最高の日ですぅ〜!!」
アイシャは感激して泣き出した。
こうしてアイシャはアルスの奴隷になって初めてまともな服を着せてもらえた。アイシャの臨月腹には少々キツめだったが、彼女は大喜び。そしてエルザには代わりにアイシャが腰に巻いていた小さな布キレが与えられたのだった。
「さぁて、宿に帰るとするか。アイシャ、エルザ」
「はい!ご主人様!!」
「はい、ご主人様…」
「あ、お待ちください!」
帰ろうとする三人をディアナが呼び止めた。
「さすがに裸足というのはエルザがあまりに哀れです。餞別がわりに靴くらいやっても良いでしょうか?」
「ああ、良いぜ」
少しは慈悲心というものもあるらしい。ディアナはクリスティーナに命じて獣の皮で編み上げたサンダルのような靴を取ってこさせ、エルザに履かせた。
「んじゃ、行くわ。エルザ、帰りの案内頼むぜ」
「はい、ご主人様…」
クロイツァーはまだのびていたのだ。
「アルス殿、ご活躍を期待していますよ」
「まかしときな」
アルスはディアナに別れを告げ庭園を後にした。

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