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僕の侍女はどこにいるの?
官能リレー小説 - ファンタジー系

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僕の侍女はどこにいるの? 87

それから2人は狂ったようにお互いを求め合った。
正常位に始まり、そこから後背位・騎乗位・座位・立位・シックスナイン・松葉崩し・駅弁・・・。
思いつく限りの体位を試し、リスペクトは思う存分、大魔王の子宮に精液を注いだ。
そのたびに大魔王は歓喜の絶頂を迎え、夕方になる頃には2人はお互いに離れたくなくなっていた。
とは言え、食事もせずに放っていくわけにはいかず。
夜の帳が落ちる頃。
嬌声の絶えない大魔王の部屋に、無粋なノックの音が響いた。
「ハァ・・・ハァ・・・。どうしました?何か問題でも?」
「い、いえ!何もお召し上がりになっていないようでしたので、お食事をお持ちいたしました」
「食事・・・?」

そう言われて、2人は初めて自分たちがヤリあっていたのかを認識した。
特に人間であるリスペクトは、正気に返った瞬間、盛大におなかを鳴らしてしまっていた。

「・・・ぷっ、」
「あはははは・・・。もうそんな時間だったのですね?
 いいでしょう、お入りなさい」

大魔王の許可を受け、臣下の者が食事を持った侍従と共に部屋の中に入ってきた。
「わあっ!?ちょ、ちょっと待って!」

まさかいきなり入ってくるとは思いもせず、リスペクトはHの現場を見られた女の子のようにシーツで大魔王の身体にシーツをかける。
・・・が、臣下の魔物も侍女たちも顔をわずかに赤くしただけで、特に気にした様子はない。
大魔王すら裸を見られているのに平然としている。
むしろリスペクトの反応に驚いた様子だ。

「・・・?どうかしましたか?」
「え?あの、だってHの最中なのに、その大魔王様の裸を見せちゃって・・・」
リスペクトはしどろもどろになりながら訳を話す。
男として当然のことをしたはずなのに、まわりがあまりに堂々としているものだから、不安になってきたのだ。

「クスッ・・・。そんなことをは気にしなくてもいいの。
 これは子供を作るための大事な儀式なのだから、恥じる必要はありません」
「そ、そうなんですか?」
「ええ。むしろそれを恥ずかしがる風習があることのほうが驚きよ?」

そのときリスペクトは改めて、自分が魔界に来たことを実感した。
これがカルチャーギャップかと感心しながら。
とか何とかやっている間に、豪勢な食事が部屋のテーブルにズラリと並べる。

「それではお楽しみのところ、お邪魔いたしました。
 明日の朝、またお食事をお持ちいたします」
「わかりました。よろしくお願いします」
「では、ごゆるりと・・・」

そう言って臣下の魔物は、さっさと部屋から退室した。
その様子は台風一過と呼ぶにふさわしいすばやさだった。

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