僕の侍女はどこにいるの? 85
「はあ・・・すごいです・・・すべてを吸い出されるような感じです・・・。」
射精を続けながら言った。
「ああ・・・力が流れ込んでくるわ・・・・。」
精液を通じて、バランの力が大魔王に吸収されているのだ。
リスペクトも、体が少し澄んだような気がした。
長い射精を終えると、大魔王が言った。
「ふふ・・・・これは序の口。もっと、もっと私の中に出してね。」
「はい・・。バランの力を全部、吸い取ってください。」
リスペクトの答えに満足したのか、大魔王は優しく微笑みながら彼の唇を奪うのだった。
その頃、大魔王の寝室から離れた一室では。
リスペクトを大魔王の元へ送るという大任を果たしたサイルレイズが、同じく大魔王に仕えるデーモン族の男と酒を酌み交わしていた。
「ふむ。どうやらリスペクトくんが試練を突破したようだな。
大魔王様のご寝所から強力な魔力の流れを感じる」
「ってことは今頃、その人間は魔王様と今頃しっぽりお楽しみの最中かい。
・・・しっかし、大魔王様を初めて妊娠させる男がまさか人間だったとは。
まったく今でも信じられんよ」
デーモン族の男は、そう言いながらグラスに注がれたワインをあおった。
サイルレイズは苦笑する。
「まあ、そうふてくされるな。
私も彼に会うまでは信じられなかったがな。
実際に会ってみると、意外にバカにできん実力の持ち主だったぞ?」
「へえ・・・?堅物のおまえにそこまで言わせるとは。
だが、アッチのほうはどうかな?
魔族の性欲は上級になればなるほど強いんだ。
あのチビっこが大魔王様を孕ませるほど強いとは思えんぞ?」
「そこも心配いらんよ。むしろ、そっちのほうが彼の得意分野みたいだからな」
自信たっぷりにそう言うサイルレイズに、デーモン族の男は『そいつはないだろう』と思う。
今まで魔王が子を作ろうといろんな種族と試みて、ことごとく失敗してきたのだ。
魔物でダメなんだから人間では無理だろう。
そこに考えが至ったとき、デーモン族の頭の中にある名案が浮かんだ。
「・・・よし!じゃあ、ここは1つ賭けをしねえか?」
「賭け?」
「ああ!大魔王様があの人間で妊娠するかどうか!
おまえが勝ったら裸踊りでも何でもしてやらあっ!」
「お、大きく出たな。じゃあ私が負けたときは?」
「おまえが前に言ってた、秘蔵の酒を全部オレによこせ」
「・・・いいだろう。後で泣きついても知らんぞ!?」