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バクス戦記
官能リレー小説 - ファンタジー系

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バクス戦記 2


「・・・となると、やはり最初から大人のダルマー人を狩って来た方が効率が良いか・・・。」

「ええ。我が国の北方にはダルマー人の集落が数多くあります。二つ三つ襲って新しいのを手に入れましょう。」

「それもそうだな・・・よし!ただちに現地の軍部隊に命令を出せ。」

「はっ!」



ベルゼルグ帝国の北方は痩せた土地が延々と広がる荒野で、災いの血筋と呼ばれ差別されているダルマー人達はこんな場所にしか住めなかった。


あるダルマー人の集落では村人達が日の出と共に一日の営みを始めようとしていた。

みんなその日の朝もいつもと同じ一日が始まるんだと思っていた。

「おばさん、おはよう!」

「あら、おはようアルマ。今日も元気ね〜。」

決して豊かではないが、家族がいて、友達がいて・・・そんな平和な毎日が、これからも続くんだと何の根拠も無いのに信じていた。

でも現実は残酷だった。

「うわーーーーっ!!?」

「きゃあーーーーっ!!!」

突如として響き渡る村人達の悲鳴。

火を放たれ焼き払われる家々。

逃げ惑う人々。

「若い女と子供のみ生け捕りにしろ!それ以外は殺せ!」
馬上から若い士官が兵士達に命令している。
ベルゼルグ帝国軍の軍装に身を包んだ金髪碧眼の美男子であった。
ふと飛んできた小石が彼の顔に当たった。
「…っ!?」
「だ…大丈夫ですか!?フェルディナント中隊長殿!」
「…ああ、心配ない」
額から血を流しながらも冷静に答える青年士官。
小石の飛んできた方に目をやると、そこに居たのは一人の10歳前後の少年だった。
「このクソガキがぁ!!」
「よくも我々の隊長殿に…!」
兵士達によって少年はたちまち取り押さえられる。
少年は泣きながら叫んだ。
「チクショオォーッ!!離せよおぉーっ!!どうしてだ!?どうして村を焼いた!?どうして村の人達を殺した!?俺達が一体お前らバクスに何をしたっていうんだ!?俺達はただ、この辺境の地で静かに平和に暮らしたいだけなのに!そんなにバクスは俺達が憎いのか!?」
「これは面白い事を言う。我々バクスはダルマーが憎くてこんな事をしていると思っているのか?」
「ち…違うっていうのか!?」
「ああ、我々はお前達に何の恨みも無い。ただ必要だからやっているだけだ。農民が家畜の牛や豚をツブすのは別に牛や豚が憎いからではあるまい。漁師が魚を穫るのは別に魚が憎いからではあるまい。狩人が獣を狩るのも別に憎いからではあるまい」
「それじゃあ…お前らにとって俺達は、対等な人間ですらない…家畜や獣と同等の存在だっていうのか!?」
それに対し、さっきから少年を見ていて“ある点”に気付いたフェルディナントは少し意外そうな顔で言った。
「…そう言えばお前、髪の毛はダルマーの特徴である闇のような黒髪なのに、瞳は我々バクスと同じ青い色をしているのだな…」
「そうだ!俺はダルマーだけど半分はバクスの血が流れている!それがどうした!?」
「別に…世の中には物好きな人間もいる。稀にそういう事も起きるのだろう…」
そう言うとフェルディナントは馬を返して去って行った。
その背に向かって少年は叫んだ。
「待て!!確かヘルディナンドとか言ったな!将来お前を殺す男の名前を覚えておけ!お前は母さんと村の人達を殺した仇なんだからな!!」
それに対してフェルディナントは振り返らずに応える。
「私の名はフェルディナントだ。間違えるな。…で、将来私を殺す男の名は何と言うのだ?」
「アルマ!!俺の名前はアルマだ!!頭に良く叩き込んどけ!!」
「フッ…それは覚え易そうだ」
そう言うとフェルディナントは去って行った。

これが後にベルゼルグ帝国の歴史に名を残す二人の相反する英雄、アルマとフェルディナントの出逢いであった…。





それから五年の歳月が流れた…。

ここはベルゼルグ帝国の帝都ベルゼルギア郊外にある“ダルマー人収容所”。
奴隷狩りで連れて来られたダルマー人達を収容しておくための施設である。

パンッ!パンッ!パンッ!パンッ!…
「ハァ…ハァ…エ…エイミィー!!俺、もう我慢出来ない!!膣内(ナカ)に出すからな…!?」
「アッ!アッ!アンッ!アッ…アルマぁ〜!!な…中は駄目ぇ!!駄目なのぉ〜!!妊娠しちゃう!!赤ちゃん出来ちゃうぅ〜!!」
高い石塀に囲まれた収容所の中庭でダルマーの少年と少女がヤっている。
二人とも15〜16歳くらいで、衣服は身にまとっていない。
というかダルマーは衣服を着る事が許されず、基本的に全裸である。
男女を裸で一緒に収容するのは、ダルマーの“繁殖”を促すためである。
実際これは効果があり、収容されているダルマー達は暇さえあればヤりまくっている。
妊娠したダルマーの女は受精卵を摘出されて利用されるか、あるいは奴隷となる子供を産むかのどちらかだ。
ゆえにダルマー達は理性では子供を作る事を嫌がるのだが、狭い空間に裸で閉じ込められては本能には逆らえないのだ。

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