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姉妹と少年〜復讐者たち
官能リレー小説 - ファンタジー系

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姉妹と少年〜復讐者たち 2

親父の言葉にジェシカが考え込む。
「その古城はあの魔女の本拠地、深闇の森のすぐ側にある……」
苦い思い出がジェシカ中に帰ってくる。
父が殺された時に魔女の本拠地にさらわれたジェシカ……彼女は他の女の子と共にそこで魔女の兵士とされていた。
今彼女の着ている鎧もその時の魔法の鎧で、彼女のような兵士は四肢を切り落とされ忠誠を誓わされていた。
忠誠を誓わなければ鎧をはぎ取られ、手足の無い彼女達は魔女が飼う魔物の慰みものにされてしまうから従うざるを得なかった。
幸い、ジェシカ自身は兵士にされただけでまだ手足はもがれていなかった時に、謎の拠点の存在を知った当地の騎士団が拠点に踏み込んだ時に交戦して捕虜になったことで救われたが、他の多くの女の子は戦死したり、退却して今も行方がわからないし、何より・・・・。

横ではテオも苦い表情になっていた。
彼の父や伯父も騎士だったが、この攻撃に参加して戦死したのだ。そして故郷にいた母やきょうだいたちも・・・。
復讐と称して魔女はテオの故郷の男達を子供に至るまで皆殺しにし、女達はいずこかに攫っていった。
テオの母と2人の妹は魔女に攫われ、まだ小さな弟は惨たらしく殺されていた。

そんなテオの様子はジェシカは体験しているだけに胸が痛んだ。
おそらく攫われた女性は、魔女の楽しみの為や魔獣の性処理、そして魔女の兵士にされているだろう。
ジェシカも攫われてすぐに魔女の呪いの紋様を胸に刻まれ、Eカップだった美乳は、Kカップぐらいまで膨らまされた挙げ句、どんな巨大なぺ○スも入れれる柔軟なヴァ○ナに改造された。

そして、四肢はまだ切り落とされなかったものの、ジェシカの肘と膝の下からはどす黒く変色し、今では鎧無しでは自由に動かす事すらままならない状況だった。
これは切り落とされる前段階の処理のような物で、このままでも四肢は機能を失い取れてしまうのも時間の問題……早く魔女を見つけ、魔女の血で呪いを解かねばならなかった。
解いた所で四肢の機能が回復するかどうかは分からないが、セックスすれば多少呪いの進行は止められると言う事だが、年頃の娘であるジェシカにはそれも大変な話である。

3人が3人とも隠しきれないぐらい重い事情を抱えているのが一目で分かったが、長年冒険者として暮らし、引退したいまも冒険者ギルドの副長をやっているボラスにしてみれば、ありふれた光景と言っても良いほどだ。
それでもまだ子供と言っても良いほど3人を、見過ごせるほど達観してはいなかった。
「まああんたらがいろんな事情を抱え込んでいるのは見りゃわかるよ。正直言って復讐なんてやめてまっとうに暮らしたほうがいいと思うが、あんたらはそれで納得はしねえだろうな」

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