PiPi's World 投稿小説

元隷属の大魔導師
官能リレー小説 - ファンタジー系

の最初へ
 173
 175
の最後へ

元隷属の大魔導師 175

シャーロットはハッとなり、腰を慌て上げようとした。
しかし、上がらない。
肉体の本能的な部分が性的快感を求め、両脚に力を入れようとするのを阻害している、という事に困惑するシャーロットはすぐに気付く事はできなかった。

「ヒヒッ……ほら、な?俺が少し、喋ろうとして舌の動きを止めただけで飢えた獣のようにグリグリとケツを押し付けてくる。最恐の吸血鬼、グレイニル伯の娘は尻穴をほじくられて悦ぶ、とんだ変態だったわけだ」

「ちがっ……ちがうの、これは……勝手に……勝手にィっ……う、うえぇ……」

蕩々と話すデルマーノ。
すなわち、舌の動きは完全に停止しており、無意識に秘所や排泄口をその男の顔へと押し付けるが、肉体が満足する刺激は得ることができなかった。
そんな欲求不満な状態のシャーロットの脳内では見た目通りの少女的な清純さと内なる獣欲が混ざり合い、混沌としている。
そこへデルマーノの言葉責めも加わり、脳はその許容範囲を優に超過した。
そして混乱の極みに達した脳が最終的に命じた行動に従い、シャーロットは声を上げて泣き出し始めたのだった。

「うあぁぁんっ……お兄ちゃんがぁ、虐めるよォ〜っ」

「虐める?俺はただ、事実を話しただけだぞ?」

「うぐっ、ぐすっ……だってぇ……」

「ヒヒッ……認めちまえ、シャーロット。お前はケツでも感じる変態吸血鬼だってなァ」

「いや……いや……」

シャーロットは両手で顔を覆い、弱々しく首を左右に振った。

「いいや、認めるんだ。そうすれば楽になるぞ?」

「ひんっ……ら、くに?」

「ああ。ほら、口に出せ。出したら俺もまた、行為を再開する」

「さい……かい……」

シャーロットはデルマーノの最後の台詞に目の色を変えた。
あの快感がまた、手に入る。
シャーロットは口を半開きに「ぁ、ぁ……」と漏らした。
彼女の中で吸血鬼としてのプライド、外見に由来する純潔さ、そして沸々と湧き上がる情欲、それらがせめぎ合っているのだろう。
だが、彼女は知らなかった。
目の前に拘束したデルマーノという男にとって、今のシャーロットは限りなく堕落させやすい状態であるということを。

「イヒッ……ふぅっ」

「ひゃっ?……んはぁっ……」

突然、陰部へデルマーノに息を吹きかけられ、シャーロットは口を大きく開けて、少女のモノとは思えない淫猥な表情を見せた。
シャーロットは続いて襲ってくるだろう刺激を期待し、身構えたがデルマーノはそれっきり、行為を止めてしまう。

「あっ……ぁ、あぁ……お、兄ちゃん……おね、がい……続き……」

「なら、認めるんだな。イッヒッヒッ……」

デルマーノはわざわざ、息を漏らしてシャーロットに僅かでも刺激を与えぬように特殊な口法で意地悪く、促した。
シャーロットは自分が言わされようとしている屈辱的な台詞を脳裏で繰り返し、呟くとブルッと震える。
ただ、考えただけでもゾクゾクした。

「……ぉ、にい……ちゃ……」

「あん?」

SNSでこの小説を紹介

ファンタジー系の他のリレー小説

こちらから小説を探す