元隷属の大魔導師 173
「はっ……そう言うお前こそ……」
会話の主導権を握ったと思っていたシャーロットはデルマーノの意味深な発言に疑問符を浮かべて聞き返した。
「……?……お前、こそ?」
「俺とジルがヤっていた時に独りでシてただろ?」
「ッ!〜〜っ、〜〜っ、うぅ……見てたの?」
シャーロットは青白い肌をサッと朱に染め上げ、漆黒のナイトドレスのスカートを両手で抑える。
恥辱に悶えながら、シャーロットはデルマーノを拗ねた目つきで睨んだ。
「イッヒッヒッ……可愛い反応だなァ?」
「うぐ……」
シャーロットは絶句し、次に小さな唇をキュッと尖らせて内なる不満を表現する。
しかし、デルマーノの逸物をしばらくの間、見つめると「ニヒヒッ」と口角を歪めて笑い、言った。
「お兄ちゃんだってもう、二回も出したのにビンビンじゃんか」
「ちっ――その原因、分かってんだろ?」
「もち。ジルの膣内で出した時に魔力も少し、抜かれちゃったんだよね?」
「ああ。言うなりゃ、腹がペコペコの時にスープを一掬いだけ喰ったようなもんだ。もっと、もっとォ〜っ!ってな気分だ」
「あははっ!そうそうっ、丁度そんな感じ」
シャーロットは嬉しそうに声を上げて笑った。
一方、デルマーノはジルへの体内射精時に魔力を少量、抜き取られ、肉体が内の魔力を喪失する感覚を覚えてしまったようだ。
その感覚は性的快感に酷似しているようで性交時に行ったため、相乗効果で異常なまでの快楽を得る事ができた。
平然とはしているが、実は口で言うよりもかなり発情しており、さながら盛った獣ような精神状態である。
そして、シャーロットはソレを知っているのだろう。
男性経験はなくてもジルたちを隷属化させた際に魔力の吸引、注入が快感に繋がると学んだのだ。
シャーロットはドレスのスカートを腰の高さまで上げるとおもむろにデルマーノの頭部を跨いだ。
両膝でデルマーノの顔を挟むような格好である。
いつの間にかショーツも脱いでおり、デルマーノの眼前に真雪のように白い肌とそこにうっすらと生い茂る髪と同色の陰毛、そして幼さを感じさせる一筋の割れ目が広がった。
肉体の欲求による性的興奮でクラクラする脳に鞭打ち、デルマーノは口を開いた。
「……なんの、つもりだ?」
「ふふっ、決まってるじゃん――舐めて……」
やけに淫猥で、男を堪らなくさせるような声色だった。
闇色のスカートに視界を覆われているため、シャーロットの顔は確認できなかったが、きっとその口調にあった、歳分相応な表情をしていることだろう、とデルマーノは思った。
「はっ……なんで、俺が?」
「だって……私、痛いのは嫌いなんだもん。ほら、しっかりとほぐせば少しくらいは楽になるでしょ?」
「イヒッ……てめぇの隷属種にゃ、結構な初めてを体験させといて――んぐっ?」
「ほ〜らァ……口を動かすんなら舌も動かそ?お兄ちゃんだってもう、ムラムラなんだろうからさぁ」
「んっ……ぐぅ…………ッ!」