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FANTASYC PSY
官能リレー小説 - ファンタジー系

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FANTASYC PSY 52


「ちょっ・・・!あなた、いいかげんに・・・!」

もう我慢できないとばかりに、メアリーがやめさせようとしたその時。
急に顔を上げたマギは、邦人にとんでもない爆弾発言をしてきた。

「・・・おまえ、どこからここにやってきた?」
「「・・・!!」」

その言葉に2人は思わず反応する。
当然だ。見ず知らずの女が、いきなり邦人の正体を見破ったのかもしれないのだから。
とは言え、正直に自分は異世界から来ました、なんて言っても信じてもらえないだろう。
2人はアイコンタクトで瞬時に意思の疎通を済ませると、穏便に流してしまうことにした。

「ここからかなり遠いところからだよ。
 地名を言ってもわからないくらい、すごく遠く」
「・・・・・・」

邦人の言葉にマギは黙って邦人を見つめ続ける。
疑っているのかとも思える視線。
しかし邦人の言うことにうそはない。
実際地球や日本の名前を出しても、わかるわけがないのだから。

「・・・ふむ。遠いところ、か。なかなかうまい言い方だな。
 私のような天才でなければ、そのまま聞き流してしまうところだ」
「え・・・?」

今までとは違う反応に、邦人たちが目を丸くしたその時。
ついにマギは核心を突くセリフを投下した。

「おまえ、この世界の人間じゃないだろ?」
「・・・!?お、おまえ・・・!何で、それを・・・っ!?」
「わかるさ。だって私はずっとおまえを探していたんだからな」
「「・・・・・・ッ!?」」

次から次へと投下される爆弾発言の連続に、ついに2人から冷静の仮面が剥げ落ちた。
邦人の存在を最初から知っていたという、謎の魔法使いマギ。
いったい彼女は何者なのだろうか?

「オレを・・・探していた?どういうことだ?
 オレはアンタとは初対面だぞ?アンタいったい・・・何者なんだ?」

邦人の言葉に、マギは待ってましたとばかりに笑みを浮かべた。

「待っていたぞ、その言葉を!」

・・・訂正。そのまま言った。
そして身に着けたマントをバサリとはためかせながら、改めて自己紹介を開始した。

「我こそは世界最高の魔法使い、マギ=ウースノット!
 おまえをこの世界に呼び寄せた張本人・・・つまり、おまえの主ということだ!」

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