FANTASYC PSY 30
邦人は股間にぬるりとした、愛液とは違う何かを感じ取ってその動きを止める。
そしてその正体を知るべく、邦人は自分とメアリーとの結合部に目を向けた。
次の瞬間、邦人の頭から血の気が引いた。
メアリーの秘裂から、肉棒、袋と赤い液体が伝っていたからである。
考えるまでもなく、それはメアリーの破瓜の血であった。
そのときになって、邦人はようやく自分が何をしていたか、冷静に見ることができた。
それはあまりにも遅い、目覚めであった。
(え・・・コイツ・・・処女・・・?いや、オレ、何をやって・・・!?)
しかし正気に返ったばかりの邦人の脳は、状況をうまく整理できない。
ただ自分がとんでもないことをしてしまったことだけは理解していた。
一方、処女を失ったメアリーは。
いまだ破瓜の痛みと膣内を押し広げる邦人のモノで苦しんでいた。
が、一向に邦人が動かないことに不審を覚え、涙があふれそうになった瞳で邦人を見る。
そこには顔面を蒼白にして自分を・・・いやあらぬどこかを見ている邦人の姿があった。
「邦・・・人・・・?」
「・・・ッ!?」
その瞬間、邦人の止まっていた時間(現実逃避とも言う)が動き出した。
「おまっ・・・いやっ、そのっ・・・」
邦人は何かを言おうとするが、うまく言葉が出てこない。
そもそも自分で強引に相手の処女奪っておいて、何を言えばいいのかさえわからない有様だった。
邦人は必死に自分を落ち着け、言いたいことを整理すること数分。
「め、メアリー!おまっ・・・な、何で処女のくせに逃げなかったんだよっ!?」
やっと落ち着いた邦人が最初に口にした疑問がそれだった。
この世界では貞操観念がどうなっているか知らないが、処女が初体験するときは痛いものだということは耳にしている。
ましてこんなレイプされたときの痛みはどれほどのものか。
男の邦人には想像もつかない。
邦人の必死の形相に、あらぬところを見ていたメアリーは華奢な両腕を伸ばして邦人をかき抱いた。
「・・・邦、人・・・。大・・・好き。愛して・・・る。愛して・・・」
「・・・ッ!!」
いまだ正気に戻らぬ少女の口から漏れたのは、処女を奪った男への愛の告白。
邦人は処女を奪っただけでなく、彼女の心を踏みにじったことへの罪悪感で心が押しつぶされそうになった。