PiPi's World 投稿小説

FANTASYC PSY
官能リレー小説 - ファンタジー系

の最初へ
 18
 20
の最後へ

FANTASYC PSY 20

事態が最悪な方向へ進んだ事を理解したメアリーは怯えて逃げる事も出来ずに震えるだけ。皮の腰巻を盛り上がる肉棒が嫌が応にも脳裏に犯されるという恐怖が浮かぶ。



一方の邦人もメアリーを眼に捉えた所で巨人とも思える粗暴な男に襲われている事がすぐにわかった。
「でけぇ!!なんだよ、あれ!!」
あまりの体高差に毒づきたくもなるが、邦人は足を止めない。剣を持った右腕ごと左へ腰を捻ったままそのままオーガの下へ突撃する。
声は出さない。あの状況からメアリーを救うには強襲して、相手を怯ませるしか無いと思っての事だ。限界まで腰を捻ったままの体勢は居合いに近い状態になり、強襲するには理想的な体勢となる。
「人間と同じ構造なら……」
呟いた刹那、限界まで捻られた腰のばねが開放され、オーガのアキレス腱を断ち切った。同時に、メアリーの腋に残っていた服を掴み、勢いを付けて地面に倒れていたメアリーを引き起こしながらオーガから離れる。
「メアリー、大丈夫か!!」
「え、ええ……」
今の状況を理解するのに時間が掛かっているのか、メアリーからの返事は曖昧だ。
「なんだよ、あれ!!」
「多分……オーガだと思うわ」
目の前から獲物を掻っ攫われ、その上足元からの激痛でオーガが怒りを露にする。
「グラの奴は?」
尋ねた邦人にメアリーは視線を向けて……絶句した。釣られて見た邦人も同様に。暴圧的な力で木に叩き付けられたグラは無残な屍と化していた。
「と、とりあえず逃げるぞ!!足の腱を切ったから、オーガの追う速度も落ちているはずだ!!」
と言って気がついた。メアリーの胸元が露になっている事に。
「きゃあっ!!見ないで!!」
視線の先に気がついたメアリーは顔を真赤にして両腕で胸を隠す。
「わりぃ!!とりあえず、逃げながらでいいからこれでも着てくれ」
慌てて、邦人はベストをメアリーに渡す。オーガに背を向けて二人同時に必死に走る。逃げ延びる為に。

SNSでこの小説を紹介

ファンタジー系の他のリレー小説

こちらから小説を探す