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モンスターハーレム 第2章
官能リレー小説 - ファンタジー系

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モンスターハーレム 第2章 321

ローは不死身の種明かしをされたにもかかわらず、攻撃力重視の大振りパンチを放つ。
ナメられているようで不愉快だが、このチャンスを逃す理由もない。
オレは攻撃をかわし、懐に入り込んでパンチを放つ。
ローはすかさず攻撃の軌道を見切って防御に入る。
ここまではさっきと一緒。
だがオレのパンチはローに当たらず、宙を舞った。
そして空振りの勢いを利用して身体を回転、ローのアゴにアッパーカットをお見舞いする。

「・・・っ!」
「ぐっ・・・!?」

正体を出すヒマも与えずに殴ったつもりだったが、これもローにはお見通しだったらしい。
硬い岩を殴ったような感覚が拳に伝わる。
だがそれでもかまわなかった。
アッパーカットはローの体勢を崩すための、単なる牽制技に過ぎないのだから!

「うおおおぉぉぉッ!!」

アゴを打たれてよろけたローに、パンチの嵐をお見舞いする。
ローの防御はつまるところ、見切りの部分が大きい。
ならばこれだけの数の攻撃、全部を見切ることができるかな?

ドドドドドドドドドッ・・・!

「っらああぁぁぁあぁッ!!」

バキイッ!

攻撃は全弾命中。さすがのローも今度は立っていられず無様に倒れた。

「「ラグっ・・・!!」」
「「「ロー様っ!?」」」

激しい攻防に、ギャラリーたちからそれぞれ歓喜と不安の声が上がる。
どっちが歓喜でどっちが不安かは言うまでもあるまい。
だけどな。おまえら、反応間違ってるよ。
ここで喜ぶべきなのは狭霧とソウルイーターではなく・・・。

「よっ・・・と」
『!?』

ローが何事もなかったかのようにあっさりと起き上がる。
ギャラリーたちから信じられないものを見たかのような声が上がる。
それはローの元気のよさだけに驚いていたわけではない。
起き上がったローの姿は、人間のそれとは大きく異なっていたからだ。

「いつつつ・・・結構ハデにやってくれたなぁ、ラグ?
 素手でこのロー様のガードをここまで突き破ったのは、おまえが初めてだよ」
「・・・お褒めに預かり、光栄だよ。で、それがおまえの正体かい?」

そこにいたのは全身を白い鱗に覆われた1匹の竜人。
頭から牙のような鋭い角を2本生やし、その大きな口からは短い牙がびっしりと並んでいた。
この女、どうやらあの連弾を受ける寸前、部分開放から全身開放に切り替えてガードしたらしい。

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